「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは隔週木曜に掲載されます。

2026年10月29日

検察審査会とは?

▼Q 検察審査会が強制起訴の議決をしたというニュースを見ました。検察審査会とは何ですか?

▼A 検察審査会は、検察官が不起訴処分にしたことが妥当か審査する機関です。容疑者を起訴するかどうかは本来、検察官が決めます。しかし国民の目から見て、不起訴の判断に疑問を持つケースもあります。そんな場合に、審査会に審査を申し出ることができます。

最近の有名な事件では、2019年の参院選での買収事件で、検察官が不起訴処分とした地方議員が、審査会の起訴相当議決を受けて起訴され、有罪となった例などがあります。

検察審査会は、選挙権を持つ国民から選ばれた11人の審査員で構成されます。取り扱う争点は、容疑者が犯人かどうか▽法律の適用▽起訴猶予(情状で起訴を見合わせたこと)の妥当性-などです。審査員は「国民の視点」でこれらを判断します。その際には、刑法や刑事訴訟法に従う必要があります。

そんな難しい判断を助けるため、審査会には弁護士から選ばれた審査補助員が参加します。補助員は審査会の求めに応じて、事件のポイントを説明し、法律的な問題点を整理します。その上で審査員が判断するのです。みなさんも審査員に選ばれるかもしれません。支援は充実しています。貴重な経験になると思いますので、積極的に参加されてください。

県弁護士会では、2008年にプロジェクトチームをつくり、審査補助員の養成や、わかりやすい資料の作成などを通じて、検察審査会の活動を支援しています。

西日本新聞 10月29日分掲載(何松綾)

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