「ほう!な話」

2019年9月25日

性の多様性を、学校で教えるには

▼Q 学校教員です。男女に関係なくズボンやスカートを選べる新しい制服が検討されるなど、学校でも性的少数者(LGBT)について考える機会が増えてきました。生徒たちにどう教えていけばいいのでしょう。

▼A 性的少数者に対する差別や偏見は根強く、いじめやアウティング(性的指向や性自認を本人の了解なく第三者に暴露すること)で当事者が自死するなど、重大な問題も生じています。

性的少数者であることを公にしづらい(カミングアウトできない)状況があるため、知らないだけで、あなたのすぐそば、学校であればクラスの中に、当事者がいるかもしれません。性の在り方は多様で、どんな性も個人として尊重されるべきこと、そのため差別をしたりいじめたりしてはいけないことを、一人一人が知る必要があります。

授業でこの問題を取り上げると、生徒間で「あの子、そうかも?」といった当事者捜しが始まることを心配されるかもしれません。悩ましいことですが、性的少数者は歴史的にも差別にさらされてきた、という意味では他の人権問題と共通しています。人権教育の一環で授業を行えば、自分たちの問題として性的少数者の人権を捉えやすくなるのではないでしょうか。

福岡県弁護士会は、弁護士が学校で出前授業を行う人権教育に取り組んでいます。「性的少数者はどんな差別に苦しんでいるの?」「差別をなくすにはどうすれば?」などを一緒に考えます。詳しくはホームページを見てください。

西日本新聞 9月25日分掲載(岩橋愛佳)

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