「ほう!」な話

2020年5月20日

夫婦間の性暴力も相談を

▼Q 夫が性行為を無理強いします。子どもが3人いて、これ以上は難しいのに、夫は避妊に協力せず、中絶もしました。新型コロナウイルスの影響で夫がいつも家にいるので、怖くてたまりません。

▼A 夫からの性行為の強要は、性暴力に当たります。ためらわず相談してください。内閣府の「DV相談+(プラス)」はフリーダイヤル(0120)279889(つなぐはやく)。メール、チャットでも相談できます。各地の配偶者暴力相談支援センターでも受け付けています。

専門の相談員が、当面の対処法や、万一の場合に逃げる場所があることなど、さまざまなアドバイスをくれます。国連も、新型コロナによる社会的影響の一つに女性への暴力の増加があるとして、各国政府に対応を求めています。

また警察に相談して刑法の強制性交罪に問うことも、理論的には可能です。ただ「夫婦だから性行為はある程度仕方ない」という周囲の誤った認識が壁になることがあります。たいていは密室で起こるため証拠が少ない上、「相手は嫌がっていないと思った」との加害者の弁解が通りやすく、有罪にするのは難しい現実もあります。

今の刑法では、暴行や脅迫があり抵抗できなかった、と立証しなければ有罪が難しいことから、「実態と懸け離れている」「同意のない性行為は性犯罪とすべきだ」と改正を求める声が被害者や支援者から上がっています。その検討会が3月、法務省で発足しました。

苦しい状況だと思いますが、あなたは一人ではありません。味方が必ずいるので、助けを求めてください。

西日本新聞 5月20日分掲載(世良洋子)

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