「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは隔週木曜に掲載されます。

2026年2月19日

葬儀トラブルで困ったら?

▼Q 最近、母が亡くなりました。身内だけの質素なお葬式にしようと、ネットで見つけた業者に頼みました。打ち合わせでオプションの追加を勧められ、言われるままに応じてしまいました。届いた請求書は、当初ネットで見た料金よりはるかに高い金額で驚いています。どうしたらよいですか?

▼A 葬儀の内容を最終的に決める際に、見積書はもらいましたか?あれば、請求書と見積書が同一内容か確認しましょう。見積書がない場合も諦めずに、頼んだ覚えがないとか、サービス内容に照らしてどうしても金額が納得できないとかいう場合は、業者に金額の根拠を尋ねてみましょう。

説明が不十分だったと業者が認めれば、減額に応じる場合もあります。1人で対応するのが難しい際は、消費生活センターや弁護士にご相談ください。

終活ブームが盛んです。その半面、葬儀や墓、墓じまいなどのトラブル相談も増えています。

今回のような葬儀サービスでは、突然に別れがやってくることもあり、冷静に対応できないことも多いもの。短期間で多岐にわたる手続きが必要で、決めるべきことも多く、慎重に見極めるのが難しい状況に陥りやすいのです。そもそも、葬儀に慣れている人の方が少ないので、業者から説明を受けても意味を理解できなかったり、「亡くなったお母さんのためだから」と言われてオプションや追加サービスをどんどん付けてしまったりすることも。

葬儀社との打ち合わせは必ず親族や第三者も同席すること、見積書を必ずもらうことを勧めます。

西日本新聞 2月19日分掲載(春田久美子)

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