弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2023年6月19日

世界一美しい恐竜図鑑

恐竜


(霧山昴)
著者 ライリー・ブラック 、 出版 日経ナショナル・ジオグラフィック

 タイトルにあるように世界一美しいと言えるかどうかは別として、恐竜がこんなにもカラフルな存在だったとは...。あまりに衝撃的な図鑑としか言いようがありません。
私は恐竜には格別の関心をもっていて、福井の恐竜博物館にも足を運び、その巨大すぎるスケールに圧倒されました。といっても、近くは天草の恐竜博物館、遠くは北海道の恐竜博物館にも行ったことがありません。先日も中国の砂漢での恐竜発掘現場を同行取材したテレビ番組を録画してみました。すごいですよね、素人には砂漢の単なる岩石でしかないのが、実は恐竜の歯だったり、頭骨そして足(脚)の化石だったりするのですよね...。「ファルコン・アイ」の異称をもつ北大の小林快次教授が学生を引き連れて現地調査に出かけた情景なのですが、まさしく幸運にも貴重な恐竜化石を相次いで発見していくのでした。見てるだけでも心が躍ってきます。
恐竜たちの全部かどうかは知りませんが、恐竜は恒温動物であり、体毛も発達しているので寒冷期をも恐竜は生き残った。
 それにしても、恐竜の全身骨格がそのまま残ったような化石もあるんですね。不思議そのものです。すると、体毛まであることが判明しますし、胃の中の構成物を調べると、恐竜が何を食べていたかも分かるわけです。
 ティラノサウルスも、初期には大型犬ほどの大きさでしかなかったというのにも驚きました。そして、歯の形(断面図)から、食習慣が分かるというのも、少しばかり理解できます。
肉食だった恐竜が草食に変わったのもあるという解説を読んで、なぜ、と疑問が湧いてきました。その答えは、エサの問題なのです。動物をつかまえるのは大変な苦労と困難を伴います。でも植物なら、すぐそこに、どこにでもあるのです。あとは消化して自分の血肉にできるかどうかだけなのです。なーるほど、そう言われてみれば、そのとおりですよね。
恐竜の身体の色については、化石の羽毛に含まれるメラノソール(色素を蓄える小さな塊)によって、識別できるとのこと。これって、すごいですよね。
 恐竜の胃の中には、胃石という小さな石がたくさん詰まっていた。
 羽毛は恐竜の体温を保つのに役立っているとのこと。
 いやあ、まあ、しびれる図鑑でした...。あなたも、ぜひ手にとってじっくり眺めてみて下さい。
(2023年1月刊。3300円+税)

  • URL

カテゴリー

Backnumber

最近のエントリー