弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

生物・人間

2020年7月27日

科学の最前線を切りひらく!


(霧山昴)
著者 川端 裕人 、 出版 ちくまプリマ―新書

ビルマで琥珀(こはく)なかに恐竜のしっぽが発見されたというのは知りませんでした。
琥珀の中に、羽毛に覆われた恐竜の尾があったのです。恐竜はコエルロサウルス類という小型恐竜。軟部組織や羽毛まで残っていました。写真もあって、その見事さには驚かされます。
恐竜少年・宮下哲人さんは、高校生のとき、恐竜を研究するため単身カナダに渡り、カナダの大学に入って、ずっと恐竜を研究しています。いやあ、たいしたものですね...。それは8歳のとき、映画『ジュラシックパーク』をみたのがきっかけのようです。
雲の研究者として荒木健太郎博士が登場します。FBで、美しい雲の写真を紹介しているとのこと。一度みてみましょう。
夏の入道雲は、雄大積雲のことで、積乱雲の弟分の雲。
サメは、子宮のなかでミルクやスープを提供したり、胎仔(たいし)どうしが共喰いする。成長段階の違う子が胎内に同時にいる。
サメの親は、子宮の中にいる子どもに対して、保育している。
シュモクザメは、20匹くらいが同時に胎内にいて、胎盤で母体とつながっている。
マンタは、胎内で子どもに子宮ミルクを飲ませている。
ホホジロザメは、胎内の仔10匹に卵を食べさせ、ミルクを与える。生まれてくるときには、130センチくらいになっている。
人間は、空間的な情報は視覚に重みづけがあり、時間的な情報は聴覚のほうを信じる傾向がある。
時間の知恵は、脳をあげて行うもので、「時間帯」によって処理する部位が違いつつ、それらが時々、バッティングしつつも、結局はシームレスにつながって、「時間」として感じられる。
現在の知見では、少なくとも、形態上、男女の脳に違いはない。
東京湾でとれたカタクチイワシの8割の消化管の中から、さまざまなプラスチック片が出てきた。東京湾では、泥10グラムにつき40個ほどのプラスチック片が入っている。
70年代初頭に使用禁止となったPCBが40年たっても放出されたものが微量ながら残っていて、マイクロプラスチックが吸着する。
世の中には、知らないことがいかに多いか、知るべきことが多いことを知らされる新書でした。
(2020年3月刊。940円+税)

 4連休のうちに、博多駅の映画館でフランス映画をみてきました。
 アメリカの渡り鳥を追いかけた映画『ギース』のフランス版です。
それにしてもよく撮れています。ノルウェーからフランスまでをガンたちとともに飛行するという話なのですが、こんなチャチな飛行機で本当にガンたちと一緒に空を飛べるの...と、心配になります。
ところが、ガソリン欠乏の心配があるだけで、小さな人力飛行機みたいなものが最後まで故障することもなく飛び続けるのです。しかも、映画の話は、14歳の少年がGPSだよりで飛び続けるというのです。どうやら、カメラは、その「人力飛行機」のすぐ横を飛んでいた飛行機にとりつけてあったようなのですが、CGではなくて実写フィルムだというのですから驚きます。
 それにしてもガンを一緒に飛ばすのには苦労したことでしょうね。ちょっぴりフランス語の勉強にもなりました。

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