弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2023年3月 6日

80歳の壁

人間


(霧山昴)
著者 和田 秀樹 、 出版 幻冬舎新書

 この本を読むと、いくつも安心できます。
 その一、認知症は、基本的に老化現象である。認知症を遅らせるには、薬よりも、頭を使うほうが有効。なーるほど、そうなんですね...。
 その二。死というのは、寝てしまって、起きてこない状態なので、過剰に恐れる必要はない。ガンで死ぬのは、割と楽な死に方。
 その三。やや肥満な人のほうが長生きする。糖尿病の人のほうがアルツハイマーになりにくい。糖尿病の治療が、アルツハイマーを生んでいる。
 いま、私の体重は70キログラム寸前のところです。本当は65キログラムにすべきなのですが、どうにも減りません。私の同級生で、ダイエットのため昼食を抜かしている人がいますので、それを真似しようと思いましたが、やはり昼食はとりたいので、お米のごはんだけは少量にしています。
 その四。幸(高)齢になったらガンの治療の必要はない。80歳を過ぎたら、ガンの進行は遅くなり、転移もしにくくなるので、何もせず、放っておいたらいい。なーんだ、そうなのか...。
 薬は無理にのまない。私は、今も何の薬ものんでいません。幸いなことに、目薬と、皮膚科の軟膏以外の薬は、弁護士になって以来(つまり、この50年近く)、のんでいません。
 食事は無理にガマンせず、食べたいものは食べる。まったく同感です。美味しいものを少量、よく味わって食べたいです。一人で食べるときは、好きな本を読みながら、少しずつ味わいます。食べたいものは食べるようにしていますが、ラーメン類はもう久しく食べていません。うどんは食べますが...。
 自分の身体の内なる声を素直に聞くこと。これは私も実践しています。目で見て食欲が湧かないのに、無理して食べることはありません。
 子どもにお金は残さない。当人が使うのは当たり前のこと。いやあ、本当にそうなんですよね。弁護士として相続争いをたくさん経験して、つくづくそう思います。
 運転免許の返納はやめたほうがいい。返納すると、6年後の要介護リスクは2、2倍にもなる。
 好きなことはするけれど、嫌なことはしない。私も同じ考えでやっています(やっているつもりです)。
 おかしなことがまかり通っている日本です。幸(高)齢者はもっと怒っていいのです。もっと自分の意見を主張していいのです。何も無理に自己規制なんかしなくてよいのですよ。
 残りの人生を豊かに生きるうえで、大切なヒントが盛り沢山の新書です。あなたも、ぜひ読んでみてください。
(2022年9月刊。税込990円)

  • URL

カテゴリー

Backnumber

最近のエントリー