弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2007年11月30日

男はつらいらしい

社会

著者:奥田祥子、出版社:新潮新書
 しんどいのは女や若者だけじゃない。働き盛りの男たちこそ、誰にもグチを言えないまま、仕事に家庭に恋愛に、心身の不調に悩んでいるのだ・・・。
 40歳の独身女性記者(『読売ウィークリー』)が、自分を棚上げして聞き出した、哀しくも愛しい男たちのホンネが紹介されています。読むと、独身ではない私も身につまされます。ホント、男って案外つらいものなんですよ。
 30歳代前半の男性2人に1人、女性の3人に1人が結婚していない。50歳時点で一度も結婚したことのない生涯未婚率をみると、男性は16.0%で女性の7.3%を大きく上回る。これは10年前から倍増しており、男性の非婚化が著しい。
 うむむ、なぜか。どうして、そうなったのか?
 男性に共通しているのは、自分から女性にアプローチできず、自分が傷つくのが怖いということ。服装や髪型を変えるだけでも、ある程度、見た目を良くすることはできる。しかし、次のステップに進もうとすると、コミュニケーションが苦手か、傷つくのが怖いという。それが障害になる。さらに、女性の男性選びの基準が厳しくなっていることも影響している。
 離婚した男性でも、結婚できる人は、何度でも結婚できるし、結婚できない男性は一生できない。うーん、大変鋭い指摘です。
 男性は、年齢が上がれば上がるほど、理屈っぽくなり、結婚できるように変わるのが難しい。なるほど、なーるほど、という感じがします。
 男にも更年期がある。男性ホルモンも20歳代をピークとして、加齢とともに徐々に低下し、50歳あたりを境に、幅広くみると40歳代半ばから60歳代前半ころまで、男性にも女性と同じような不定愁訴などの更年期の症状があらわれる。男性の更年期の症状とは、おもに精神症状(つまり抑うつや不安、イライラ、疲労感など)、身体症状(発汗、ほてり、不眠、骨・関節・筋肉関連症状、記憶・集中力の低下)、性機能症状(性欲低下や勃起障害、射精感の減退など)の三つに大別される。
 私は幸いにして、ここにあげられている症状をあまり感じませんでした。ただ、40代のころ、夜中、急に胸の動悸がして目の覚めたことが何回かありました。そのうちおさまりました。
 団塊世代は、若いころから自分らしさや個性を好みながらも、結局はみんなと一緒の仕事人間に終わってしまい、自分らしさも実現にはもう遅い、という後悔の念を抱いている人が少なくない。その反動として、わが子には自分の好きな人生を目ざしてほしい、そのためには親元にパラサイトして定職につかなくてもしようがないという考えがあるようだ。
 私にはそんな気はありません。ただ、結婚相手を見つけるのが難しくなっているな、とは感じます。だって、昔のようにお見合いの席をもうけるのが、きわめて難しいのですから・・・。
(2007年8月刊。680円+税)

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