弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2019年1月 4日

つたえるエッセイ

社会

(霧山昴)
著者 重里 徹也、助川 幸逸郎 、 出版  新泉社

心にとどく文章の書き方というサブタイトルがついた本ですので、早速、手にとって読んでみました。というのも、私の敬愛する先輩から、もう少し味わい深い文章を書くことに挑戦したらどうかと最近、苦言というか助言を受けたからです。
私は小学生のころから日記をつけていましたし、中学校で作文がうまいわねと担任の教師から賞賛されたことに自信をもったあとからは文章を書くのは苦になりませんし、早く、分かりやすく書けます。ところが、そこに味つけをしろというアドバイスを受けたのです。私の課題となりました。
何のために書くか・・・。答えは二つ。一つは、他人に伝えるため。もう一つは自分自身で自分の思想や感情を知るためだ。この二つのことが同時にできるのが、文章を書くことの醍醐味なのだ。
タイトルのつけ方で文章は決まる。タイトルを本気でつけるのが、レポート改善の特効薬。
私は小見出しが大事で、小見出しなしの文章は読みづらいし、しまりがないと考えています。小見出しを先につけて、それにあわせて文章を書くことはよくあります。
最初に自分が何を書きたいのか、はっきりさせる。その点を意識すると、最後まで滞りなく仕上げることができる。
ディテール(細部)が大事。それが文章にみずみずしさ、新鮮さをもたらす。
センテンス(一文)を短くすると、読みすすめるうえでの抵抗感が減る。
一文の長さを切りつめると、一気に文章の完成度があがる。
文章は、他人分かってもらうことを目ざして書く。
他人に伝わる文章を書くためには、自己を相対化することが必須で、そのためには寝かせることがもっとも有効。寝かせるというのは、何日か放っておいて、しばらくしてから読み直してみるということです。
締め切りよりも早く原稿を送るのが売れないライターの心得。たくさん書いて、あとから削る。さいしょは2.3割よけいに書いて、あとから規程の量まで減らすと、密度の濃い文章ができあがる。
文章は、自分が望む反応を相手から引きだすために書く。
私は、一文は短く、分かりやすく、そして速く書き上げることをモットーとしています。そのうえで、味つけを考えないといけません。さあ、どうしましょ・・・。
とても役に立つ文章の書き方が満載の本でした。
(2018年10月刊。1600円+税)

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