弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2015年9月21日

イースター島を行く

アジア

(霧山昴)
著者  野村 哲也 、 出版  中公新書

 モアイのいるイースター島を隅々まで紹介している、楽しい本です。
 小さな島に1000体も石像があるそうです。洞窟もたくさんあり、夏至の日にだけ壁画を照らし出すサイトもあります。
 著者はイースター島に住んでみて、しかも、現地の人と親しくならなければたどり着けないような秘境にまで出かけています。幻想的な写真とともに紹介されています。
 モアイを宇宙人がつくったという説は信じられません。ポリネシアとかハワイの諸島から移住してきた人たちが墓や墓標として作りあげたものというのが有力です。
 日本で関ヶ原の戦いが起きた1600年ころ、イースター島内部では深刻な食料不足から島民が12の部族に分かれてモアイ倒し戦争を繰り広げた。そんな悲しい歴史があったのですね、、、。
 モアイには眼がはまっていた。その眼は黒曜石などでできていた。
 私はマチュピチュに行っていませんが、行きたい気持ちはあります。同じように、イースター島にも行ってみたいものです。宮崎の都井岬でしたか、和製のモアイ像があるのは・・・。仕方ありません。それでガマンすることにしましょう。
 イースター島の現地に行く人には欠かせない、絶好の手引書です。
(2015年6月刊。1000円+税)

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