弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2012年3月19日

太陽と地球のふしぎな関係

宇宙

著者  上出 洋介     、 出版  講談社ブルーバックス  

 人間の体からも赤外線というエネルギーが出ている。そのため、赤外線カメラで真っ暗闇でも写真をとることができる。
 そうなんですね。人間の体はエネルギーを出し、電気を起こし、体内では薬もつくっているのですよね。不思議です。
人間にとって太陽とは、変わることなく地球を照らしてくれるという信頼感そのものである。しかし、残念ながら、太陽はそんな安定したエネルギー源ではない。
ガリレオ・ガリレイは太陽をずっと観察し、そのスケッチには黒点の形と動きが正確に描かれている。しかし、日の出、日の入り付近のまぶしくない太陽の観察とはいえ、太陽を見続けることが網膜や視神経にいいはずはない。ガリレオは晩年には失明してしまった。
 私の知人にも、昼間の太陽をずっと見つめていて、失明ではありませんが、目をすっかり痛めてしまった人がいます。
 太陽の黒点は、磁場に邪魔されて、太陽の中心部からのエネルギーが上がってこれらない部分である。
 伝書バトは、太陽の高度、気圧、星座、さらには地球の磁場などを組み合わせて、ナビゲーションを総合判断している。天候の悪い夜間飛行のときには、地球の磁力線の方向をつかっている。だから、高緯度に激しいオーロラが舞うと、世界中のハトは混乱してしまう。これはオーロラが美しいから見とれるというのではなく、磁場に忠実なため、オーロラ電流によって世界中の磁場が狂ってしまうことの犠牲者なのである。
人間では、女性のほうが男性よりも地球の磁場を敏感に感じている。ただし、うとうとと眠たい状態では、人間の磁場感覚も働いていない。そして、人間の血液は磁場に敏感に反応する。
太陽と地球、そして生物とりわけ人間の相互関係を知ることができました。
(2011年8月刊。980円+税)

 すっかり春めいてきましたが、庭のチューリップはまだ咲きません。ようやくつぼみの形が出来あがったところです。ミニミニ・ハウステンボスだと自慢しているのですが、今年は3週間以上も遅れています。白梅の隣に、サクランボの桜の白い花が咲いています。ピンクのソメイヨシノのようなあでやかさはありませんが、5月に赤い実がなると心が浮き立ちます。
 今朝もウグイスが清澄な鳴き声を披露してくれました。何度聞いても心が洗われる気のする、妙なるさえずりです。春到来を実感します。

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