弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2008年8月22日

I lovu you,MOM

生き物

著者:シルミニ・ステファンデス、出版社:ぶんか社
 心あたたまる写真オンパレードの小さな写真集です。動物親子(母と子)の愛らしい写真と、それにぴったりの優しい詩句から成る本です。
 どこまでも白い大雪原に、母なる白クマと2頭の子ども白クマが寄りそっています。
 わが子のためなら、何だってできてしまう、それがお母さんの愛。
 これにかなう愛はない。
 強い心と優しい心で、子どもが自立できるように育てていく。それが本当の親の姿。
 母ザルの腕のなかで、安心しきって甘えている子ザルがいます。
 母親とは、頼るための人ではなく、他人に頼らなくてもいい子どもを育てる人。
 いやあ、実に、これが難しいのですよね。自分が親になってみると、よくよく分かります。
 夕方、お互いの鼻をからませながら帰っていく母ゾウと子ゾウのシルエット写真もあります。切り絵のような感動的写真です。
 すごい人はたくさんいるけれど、ほんとにすごいのはお母さん。お母さんがいなければ、どんなすごい人だって、そうはなれなかったかもしれない。
 お母さんって、ほんとうにすごい。
 最近、ちょっぴり疲れてしまったな。そんな気がしたときに読むと(いえ、手にとって眺めると)、きっと元気を取り戻してくれると思います。
 フランスに行ってきました。今年12月に還暦を迎えますので、その前祝いと称してのバカンスです。南フランスをまわってきたのですが、思った以上に涼しくて、むしろ朝などは肌寒さを感じるほどでした。ニースからバスで30分ほどのところにあるエズ村に滞在しました。鷲の巣村と呼ばれるところですが、地中海に面した絶壁にそそりたった小さな村があるのです。天気は毎日晴れ。直射日光こそ酷いものの、木陰に入ると暑さは感じません。夜9時までは真昼の明るさで、大勢の観光客がやってきます。日本人も何組もいました。人々は、ここで景色を眺め、たっぷり時間をかけて食事を楽しみます。立派なレストランもあるのです。
(2008年6月刊。925円+税)

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