弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2007年4月27日

日本人になった祖先たち

著者:篠田謙一、出版社:NHKブックス
 世界でも珍しいほど日本は下戸が多い。えーっ、そうなんですかー・・・。ちっとも知りませんでした。たしかに、飲めない人は私の周囲にもたくさんいますが、それが世界でも珍しいことと言われると、なんだかピンときません。
 DNA分析と化石の研究から、現代人は20万年から10万年前のアフリカに誕生したと考えられている。人類はアフリカで誕生したんです。ですから、もっとアフリカに注目しましょう。人類、みな兄弟、というのは単なるスローガンではなく、本当のことだったのです。
 現在60億人という巨大な人口をもつ現代人も、もとはごく少数の集団から出発した。それは恐らく子どもや老人をふくめ2万人ほどの集団だった。
 最新のDNA研究によると、最初にアフリカを旅立った人数は150人ほどだった。ええーっ、そんなに少ないグループが世界各地へ展開していったんですかー・・・。
 10万年前にアフリカを出て、中近東に6万年前にたどりつき、インドネシアあたりに5万年前、日本列島には4万〜3万年前に来たというのです。アメリカ半島へは、ベーリング海をわたり、アラスカから入りますので、ようやく1万5000年前に入ったのです。ここでもアメリカは新参者です。
 ハワイは、人類が世界へ拡散して最後にたどり付いた地域。ハワイには世界中から人が集まり、現在のハワイには、実に多様な集団に由来する人々が生活している。ひぇーっ、そうなんですかー・・・。
 日本人の骨格は歴史上、2回、大きく変化する。1回目は縄文から弥生時代にかけて、2回目は江戸から明治にかけて。いずれも日本人の生活様式が大きく変わった時期。一回目は狩猟採集社会から農耕社会への移行、2回目は西洋文明が受容された。
 日本人は、旧石器時代人につながる東南アジア系の縄文人が居住していた日本列島に、東北アジア系の弥生人が流入して徐々に混血して現在にいたっているというのが主流の学説。
 日本人の先祖集団の成立に際しては、大陸の広い地域の人々が関与したために、日本人のもつDNAは東アジアの広い地域の人々に共有されている。
 なーるほど、日本人はやっぱり東アジアのなかの一員なんですね。やっぱり東アジアの平和共存が大切なわけです。お先祖様が同じだというんですからね。

  • URL

カテゴリー

Backnumber

最近のエントリー