弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年10月 1日

始業前に昨日の仕事をすます人が成功する

著者:高井伸夫、出版社:講談社
 私も年齢をとったせいか、朝早く5時ころに目が覚めることが多くなりました。でも、私はトイレに行ったあと、顔を洗って水を一杯飲んでからまた寝ます。朝7時まで、もう一眠り、朝寝を楽しむ気分です。朝7時に枕元でシャンソンのCDが鳴って目を覚まします。しばらくフランス語を聴きとる練習を兼ねてシャンソンに耳を傾けます。15分たつと自動的に切れますので、そこでやおら起きあがります。これが、この10年来の私の1日の始まりです。
 著者は東京の高名な弁護士です。著書が30冊もありますが、私も何冊か読みました。いつもなるほどと感心しながら読んでいます。毎朝5時に起き、朝7時すぎには都心にある法律事務所に出て仕事をします。お客さんは朝8時からやってくるそうです。打合せは30分以内。アポは20分ごと。福岡にも早朝から事務所に出ている弁護士が私の知る限り4人います。電話がかかってこないので、集中して書面がかけるということです。
 事務局は、朝8時出勤し、夕方5時20分には帰宅。残業はありません。基本給20万円で、定期昇給なし。ただし、そのうえで、働きと能力にあわせて給料が支払われます。
 著者は火木の夜は自宅で夕食をとり、月水金は外で夕食をとっても二次会は断り、夜10時までに帰宅します。腕時計はもたず、目覚まし時計も使いません。朝食は私と同じで、野菜食か断食です。1年のうち30日は断食療法をしているという点が私と違います。偉いものです。
 仕事に優先順位をつけ、結論を急ぐなら今すぐする。明日まで待てるものは今日中にやる。来週にまわせるなら、週末にやる。これは私のモットーでもあります。仕事に追われるのではなく、仕事を追いかけるようにします。その方が精神衛生上、断然いいのです。
 いろいろヒントになる文章がたくさんある本です。

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