弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年5月 1日

出る杭も5億稼げば打たれない

著者:平田進也、出版社:小学館
 私は、この本を読みながら涙が出てくるほど感動しました。自分の仕事にここまで打ちこんでいる人がいるかと思うと、自然に頭が下がりました。日本旅行の添乗員をしている著者の体験にもとづくビジネス書です。こんな添乗員と一緒に楽しい旅行をしてみたいものです。
 勝負は5度目。4度目までは我慢のとき。時間をおき、お客様との距離を縮めることが大切だ。カタチを整えるよりも、まず、心を整える。相手の欲求に合わせた非日常の演出、これが何より重要だ。
 出る杭というのは、一歩リードしたときに打たれるのであって、もう一歩リードしてしまえば、打たれなくなる。いや、打てなくなる。
 平田さんて、ほんまにアホやね。これが私にとって最高の褒め言葉だ。
 年間売上げ5億円といいますから、まさにスーパー添乗員です。カリスマという形容詞に違和感はありません。しかし、仕事と家庭のとちらを選ぶかと問われると、迷わず家庭と答えるということです。奥さんや子どもさんたちに仕事の話をしっかりしているそうです。この点も大いに感服しました。
 旅行業界にめざして勉強中のわが娘にぜひ読ませたいと思いました。

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