弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年1月 1日

意識とはなにか

著書:茂木健一郎、出版社:ちくま新書
 乳幼児においては、しばしば「大人に見られていること」自体が報酬となる。子どもにとっては、見られていないことは、起こっていないのも同じである。何かをうまくやっているところ、新しいことに挑戦しているところを大人に見てもらうことが、何よりも強くかけがえないのない報酬になる。
 子どもが泣くのは、他者である大人に助けてもらいたい、なぐさめてもらいたいから。泣くという行為が、そもそも社会的にしか存在しえない行為、他者に見られることによってはじめて意味をもつ行為だから。
 泣けばミルクをもらえるという連合の期待が裏切られてはじめて、乳児は母親というものが自分と異なる意思をもった独立した存在、つまり他者であることに気がつきはじめる。他者がもっともかけがえのない存在であるのは、その人が自分を裏切るのが、あくまでも可能性の領域にとどまる時なのである。
 今ここに自分がいます。でも、その自分とは一体いかなる存在で、本当のところは何を考えているのか、自分でもよく分からないこともしばしばです。たとえば、突然に指名されてスピーチするとき、その直前まで考えていたこととは別の言葉が口をついて出てくることがあります。それはいったいなぜなのか。潜在意識が自分をつき動かしていたとしか考えられません。でも、いったい、その潜在意識はどうやって形成され、意識の水面上に表出してきたのか・・・。考えれば考えるほど不思議です。
 0.99999・・・=Xとすると、10X= 9.999999・・・・・10X −X =9X =9  したがって、 X =1であることが証明された。
 うーん、本当かなー・・・。そうなのかなー・・・。よく分かりませんが、なるほど、と言うしかありません。

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