弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2003年7月 1日

触法精神障害者の処遇と精神医療の改善

出版社:明石書店
 この本は、福岡県弁護士会の精神保健委員会がシンポジウムや夏合宿など研究成果をまとめたものです。私も福岡県弁護士会の会長として夏合宿に参加していましたので、その感想が9行ほど載っています。
 日本の精神障害者は204万人いると言われるなかで、精神科の病院に33万人が入院し、うち医療保護入院が18万います。5年を超える長期入院が15万人となっています。
 殺人罪についてみると、一般犯罪者の再犯率は28%に対して、精神障害者は6.8%。放火は、一般犯罪者が34.6%に対して精神障害者は9.4%。つまり、触法精神障害者あるいは重大な犯罪行為をした精神障害者の人が、一般犯罪者に比べてより棄権であるとは言えません。今回の法案の問題点の一つは「再犯の恐れ」の有無を医療機関が判断することになっていることです。

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