弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2017年6月19日

日本のかわいい鳥、世界の綺麗な鳥

(霧山昴)
著者 上田 恵介 、 出版  ビジュアルだいわ文庫

日本のかわいい鳥のオンパレードです。写真がよく撮れています。
わが家に来る鳥で、人気ナンバーワンは、なんといってもジョウビタキです。美しい頭上の銀と翼の白い斑紋が優雅。鳴きながらピョコンとお辞儀をするようにして、尾羽を振る。このとき、くちばしで「カチカチ」という音を出す。
冬島として、日本全国に飛来してくる鳥です。この本に紹介されていないのは、庭仕事をしていると、すぐそばまでやって来るということです。私が庭を掘り起こして虫が出てくるのを待っている、というのでもありません。ともかく好奇心が強くて、「何してんの?」という感じで、わずか2メートルほどのところまで近寄ってきて、尾羽を下げて挨拶するのです。その仕草の可愛さといったら、ありません。
そして、スズメです。残念ながら、下の田圃で米つくりを止めてから、わが家に棲みつかなくなってしまいました。警戒心旺盛なので、決してなつきはしないのですが、小スズメたちの朝の騒がしさがなくなったのは淋しい限りです。
さらに、メジロです。梅やイチゴの木の蜜を吸いにやってきます。まさしく目白(めじろ)ですし、ウグイス餅の色をしています。
ウグイスは6月に入ってもまだ美声で鳴いていますが、その姿を見ることは珍しいです。本当に目立ちません。ウグイス餅の色をしていないからです。
世界中のきれいな鳥も紹介されています。私が唯一楽しみにみているテレビ番組「ダーウィンが来た」で紹介された鳥たちがたくさん登場します。
写真がたくさんあって、楽しい文庫本です。
(2017年4月刊。780円+税)
 共謀罪法の成立はひどいものでした。森友・加計における安倍首相による政治の「私物化」が国会でこれ以上追及されないように、会期を延長せず、徹夜国会で問答無用式に憲法違反の法律をまたもや成立させてしまいました。その手法は、いくら国会で多数議席を占めているとはいえ、ひど過ぎます。
 私は、その日、夢を見ていました。共謀罪が廃案になったというニュースを聞いて、幸せな気分で新聞を手にとって、ガク然としてしまいました。
 映画「母」をみました。小林多喜二の母セキの物語です。戦前の治安維持法の下、特高警察に惨殺(拷問死)させられた小林多喜二は、戦争のない日本を願って活動していたために権力から殺されました。今の日本が再び「戦前」になろうとしている気がしてなりません。

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