弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2012年8月 6日

宇宙就職案内

宇宙

著者  林 公代 、 出版   ちくまプリマー新書  

 夏の夜は、寝る前にベランダに出て望遠鏡で月面を見るのが楽しみです。それが出来るのは2ヵ月もありません。満月になった月世界をじっと見つめていると、ウサギこそ跳びはねたりはしていませんが、きっとここには生物が隠れてすんでいる。そんな気がしてなりません。ベランダに出て夜の冷気で火照った身体を冷やし、ゴザシーツに身体を横たえると、すうっと安らかに眠ることができます。さすがに窓全開ということはしません。風をひいたら困りますから。若いころに、ベランダで毛布にくるまって寝たこともありましたが、外は夜は意外に冷えこむものですから、年齢(とし)とった今は、そんな無茶は決してしません。
 現代の天文学者は、夜はちゃんと眠っている。うへーっ、そうなんですか。夜中じゅうずっと、空をのぞいているものとばかり思っていました。
 実は、ほとんどの天文学者は望遠鏡にさわらせてもらえない。望遠鏡を操作するのはオペレーターと呼ばれる専門の技術者で、コンピューターによって操作している。天文学者は観測よりも、観測データと向きあっている時間のほうが長い。
 日本で、天文学を職業としている人は700人ほど。
 天文学者は1日を24時間ではなく、30時間制をとっている。
 観測屋は天候に左右されるから根気と気の長さが大切だ。
 宇宙飛行士の危険の確率は1%。往復の宇宙船で100回に1回は事故が起こる確率がある。ええっー、これって、すごく高い危険率ですよね。なにしろ事故が起きたらほとんど即死でしょうからね・・・。
 宇宙船では、水が最高のぜいたく品だ。1人3.5リットルの水を消費する。この水をロケットで運搬すると、コップ1杯の水が30万円になる。そこで、尿から飲料水をつくっている。昨日のコーヒーが今日のコーヒーになり、また明日のコーヒーが作られる。味は、地上で飲む水とそれほど変わりはない。
 昔、朝起きたときの最初の尿を飲むと健康にいいというのが流行していました。私の同期の弁護士も実践していたようです。でも、何となく抵抗がありますよね。といっても、宇宙では仕方のないことですね。雪山で遭難したときなど、自分の尿を飲んで助かったという話はよき見聞きしますので、それよりまだはるかにましでしょうね。
 宇宙飛行士の一日の生活はスケジュールがぎっしりで、ものすごく忙しいとのことです。15分刻みで作業が組まれているそうですから、大変です。途中で作業放置して、ごろっと横になって休むこともできないのでしょうか・・・。なにしろ、四六時中、地上の健康管理チームに見張られているようですから、相当タフな神経じゃないともちませんね。
これまで宇宙にとびだした人類は500人。そのうち7人が一般人の旅行客。20億円という旅行代金を支払って宇宙に行った。大富豪だ。そして、日本人13人をふくめて世界で500人が予約待ちをしている。すごいですね。世界には、物好きで生命知らず、そしてお金の使い道に困っている富豪がこんなにたくさんいるわけです。
 日本の宇宙産業の市場規模は2009年まで8兆円に近い。
 宇宙って、遠いようで、案外、近いところもあるなって思いました。
(2012年5月刊。780円+税)
10月の気候・稚内
稚内に行ってきました。稚内空港で飛行機から降りて外に出ると、冷やっとしました。37度の福岡から昼間でも23度という世界にやって来たのです。
 さすがは日本最北端。日差しは強いものの、夕方になると膚寒さを感じ、九州の10月でしょう。
稚内で驚いた三つのこと
 第一に、商店街を歩いていると、シャッターの閉まっている店が多いのは全国共通ですが、ナントキリル文字があちこちに。ロシア人向けなんです。たしかに、チラホラ見かけます。
 第二に、街角(まちかど)に運命鑑定の男性を三人も見かけました。女の子たちが足を停め熱心に聞いていました。道行く若者に呼びかける積極性も見せます。まるで、東京・銀座です。
 第三に、住宅地の真ん中に空地にエゾシカが2頭、立っていました。稚内は海に面していると同時に、すぐ山が迫っているのです。

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