弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2005年3月18日

長恨歌、不夜城・完結編

著者:馳 星周、出版社:角川書店
 新宿歌舞伎町には私も何回か行ったことがあります。日本人のヤクザだけでなく、中国人暴力団が徘徊しているということです。この本では中国残留孤児が日本に帰ってきて、きちんとした職にありつけないうちに中国人暴力団と結びついていく状況も描かれています。私は知りませんでしたが、恐らく、そのような事実があるのでしょう。残念なことです。
 新宿の裏世界の支配者が台湾出身から中国出身の暴力団へ変わっていくことを背景としたすさまじいバイオレンス小説です。次々に男たちが、そして女性までも殺されていきます。読み手の心を寒からしめる内容でした。

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