弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2005年3月 4日

オランダの教育

著者:リヒトレルズ直子、出版社:平凡社
 オランダの小学校は校区制がない。歩いて買い物に行けるほどの距離のところに3つや4つの小学校があるのがあたり前で、自転車通学可能な範囲を含めると10校前後の小学校があって、そのなかから選ぶことになる。小学校は全校生徒が平均250人。1学年せいぜい2クラス。
 先生も校長先生も本人の希望か学校の理事会が決議しない限り異動しない。学校の教職員は安定性が高く、いわば校長先生を代表とする一つのコミュニティのようなもの。教師は威厳のある権威的な存在ではなく、子どもの自主的な学習を補佐する友好的な大人だとみられている。
 オランダの義務教育は5歳からだが、たいてい4歳から小学校に通いはじめる。小学校低学年のあいだは、父親か母親が学校に送り迎えするのが普通。
 オランダの小学校には宿題がない。午後3時ころに学校から帰ると自由時間を楽しめる。高校も大学も、入学試験がない。学校に課外活動はなく、塾もない。
 日本でも「ゆとり教育」と言う前に、学校で教師も生徒も、もっと伸び伸びと過ごせる社会環境をつくりだすべきだと痛感しました。学力が世界レベルで低下したことを嘆くより前に・・・。

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