弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2005年1月 7日

ペンギンの憂鬱

著者:アンドレイ・クルコフ、出版社:新潮社クレストブックス
 ペンギンと暮らしている売れない小説家の話。えっ、ペンギンを部屋のなかで飼っても平気なのかな・・・。人が死んだときに新聞にのせる追悼記事を、生きている人のリストを与えられて依頼される。依頼者には好評だ。ところが、その人物が次々に死んでいく。いや、殺されていく。追悼記事が次々に紙面に掲載されると、いつのまにか小説家の身近にも怪しげな人物がうごめくようになってきた・・・。
 不条理で不可欠な新しいロシア文学。うーん、なんだか寒々として物騒な国だなー・・・。舞台は、いま大騒動中のウクライナ共和国。

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