弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年12月 7日

アフリカの瞳

著者:帚木逢生、出版社:講談社
 アフリカの国民10人に1人がHIVに感染している。毎年200人の赤ん坊がHIVに感染して生まれてくる。そんなアフリカで、日本人医師ががんばっている。
 欧米の製薬会社は、エイズ治療薬の開発に必死だ。あたれば、大変なもうけが確実だからだ。だから、人体実験をひそかにすすめている。そのカラクリを暴こうとする者には死の脅しが迫る。モデルがいるのか知らないが、最後まで読ませた。
 ウガンダとセネガルでは、セックスするときにはコンドームの使用を当然とするセーフ・セックスの文化を育てあげ、HIV感染率を大幅に下げた。ウガンダは15%を9%に、セネガルでは感染率はわずか2%にすぎない。
 欧米の製薬会社の売るエイズ治療薬は開発費の8倍ももうけるほどのもの。だから、今の薬価を1000分の1に値下げしてもいいはずだ・・・。
 うーん、そうだったのか・・・。もう騙されないぞ!。

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