弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年5月 1日

懐かしい日本の言葉

著者:藤岡和賀夫、出版社:宣伝会議
 私も50代も半ばとなり、たくさん本を読んでモノ識りの1人と自負していましたが、この本を読んで、まだまだ知らないことだらけだと痛く反省させられました。
 「お膝送り」って分かりますか?私は知りませんでした。
 「空茶(からちゃ)でごめんなさい」というのも聞いたことのない言葉でした。
 「お持たせですが」というのも初めて知りました。「お草草様でした」というのは、先方が礼を言ったときの返事だそうですが、私は、使ったことも、使われたこともありません。
 「頂き立ちでございますが」というのは、食事をいただいてすぐ失礼することだそうです。京都の「ぶぶ漬けでもどうどす?」というのは、九州人が知らないのは当然だと開き直ってみましたが・・・。
 とかく噂をたてまくる人を「金棒引(かなぼうひ)き」というそうです。ちっとも知りませんでした。「目腐(くさ)れ金(がね)」というのは、つい先日知った言葉ですが、わずかばかりのお金のことをいい、ののしり言葉です。知っていましたか?
 「小股の切れあがったいい女」(すらりと脚の長い女)というのは、時代小説によく出てきますので、なんとか知っていました。でも、狭斜なんて、聞いたこともない言葉です。色街のことだそうです。逆旅という言葉が旅館のことだなんて、不思議な気がします。
 最後に。蟻が十なら芋虫や二十。ごきぶりゃ三十で後家になる。これは何と読むか分かりますか?

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