弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年3月 1日

一勝九敗

著者:柳井正、出版社:新潮社
 ユニクロの会長が失敗談を正直に語った本です。私とまったく同じ世代ですが、率直な語り口に好感をもって読みました。ユニクロは、3ヶ月内は返品自由、広告の品切れ防止、店の清潔・整頓などで商品の認知度を高めました。
 例のフリースは1200万枚売るのを目標にして、2600万枚売り上げたそうです。東レから原料を買い、インドネシアで糸にして、中国で織って染色・縫製した。数百万点つくることで低価格と高品質を可能にした、というのです。すごいスケールです。
 店長が40代がいいとか、スーパー店長の収入は年収3000万円とか、並みの発想ではありません。マニュアル人間ではだめだとも強調しています。
 23条の経営理念を紹介しています。もっと短かくできるのではないかという気が私もしますが、ユニクロ独自の理念を語るには、これが必要だといって、短かくはしないとのこと。何事によらず、自分の頭で考えることの大切さが強調されています。

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