弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年2月 1日

縄文の素顔

著者:勅使河原彰、出版社:白鳥社
 縄文時代の技術レベルがすごく高いものであったことは写真からも明らかです。
 私は青森県の三内丸山遺跡にも見学に行ったことがありますが、直径1メートルもの巨大なクリの木でできた柱が6本もありました。現代のレベルからみても、すごい巨大建築物です。佐賀県の吉野ヶ里遺跡に昨夏ひさしぶりに行ってきましたが、双璧です。
 縄文人は、15歳までの生存率40%、0歳児の平均余命は男女とも15歳、15歳まで生きても平均寿命は31歳と短命でした。「縄文のビーナス」と呼ばれる土偶の見事さ、土製滑車形耳飾りの精巧な透かし彫り、櫛やヘアピンなど、現代でも立派に通用する斬新なデザインです。決して縄文人を野蛮人などと思ってはいけません。

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