弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年1月 1日

愛を教えてくれた犬たち

著者:篠原淳美、出版社:幻冬舎文庫
 幼いころから犬と一緒に生活してきたため、犬にはとても愛着があります。中学・高校のころはスピッツでした。雄犬なのにルミと、雌犬のような名前で、座敷犬でした。ですから、わが家の畳の上はいつもザラザラしていました。スピッツはキャンキャン吠えて、とてもうるさいのですが、よくなついて親しい関係でした。子どもたちが幼いころは、柴犬を飼っていました。柴犬には「シバワンコ」という可愛いマンガがあります。雌犬なのにマックスという雄犬のような名前でしたが、とても愛らしく、一家中の人気者でした。フィラリアのために若死させてしまって申し訳なく思っています。それ以来、犬は飼っていません。
 この本の著者は、17頭の犬と一緒に生活しているそうです。八ヶ岳の麓では300頭の犬とともに生活している人がいます。犬たちをの生活は大変だろうなと思う反面、うらやましさで一杯になります。犬はこちらが愛情をかけると、必ずこたえてくれるからです。その意味で、この本に飼い主から見捨てられた可哀想な犬が何頭も紹介されていて、胸が痛みます。自分を大切にしない人は犬も大切にしません。そんな人は犬を飼う資格はないのです。犬は、この世に生きる喜び、愛すること、愛されることの大切さを教えてくれる大切な存在だとつくづく思います。

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