弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2003年11月 1日

男はたのしく、たんこたろ弁護士

著者:角胴立身、出版社:自費出版
 今も田川市で弁護士として元気に活躍しておられる角銅弁護士は、生粋の川筋男です。秋田鉱山専門学校(今の秋田大学鉱山学部)で学び、古河鉱業大峰鉱業所に働くようになりました。ところが、1957年(昭和32年)の労働争議に直面し、折から労働組合側の弁護士として応援に駆けつけた諫山博弁護士の颯爽とした姿に憧れて転身(転向ではありません)を決意したのです。まったく畑違いの分野に頭をつっこんだのですが、ダットサンと愛称される我妻栄の民法教科書を19回読み通して、わずか3年で合格を果たしました。たいした集中力です。1965年、憧れの諫山弁護士のもとで弁護士としてスタートし、やがて筑豊地域で活動するようになりました。炭鉱災害の事件やカネミ油症事件のほか、数多くの事件を手がけてこられました。
 その豪放磊落なお人柄が、この本にはよくあらわれて、とても楽しい本になっています。(ご注文は角銅法律事務所 0947−42−2266まで)。

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