(霧山昴)
著者 三牧聖子 、 出版 岩波新書
アメリカがネタニヤフと共謀して始めたイラン戦争について、アメリカでは「選択の戦争」と呼ばれているそうです。
それは、イラン戦争が必要に迫られた戦争ではなく、回避可能な、しかもアメリカは得るものより失うもののほうがはるかに大きい戦争だということを意味している。イラン戦争は、ネタニヤフがトランプをそそのかして始まった戦争なので、「ネタニヤフの戦争」とも言える。トランプは、「決定したのは自分だ」と思い込んでいるので、これまでのところ、ネタニヤフの思惑どおりにイラン戦争は推移している。
アメリカ、そしてトランプ大統領の最大の誤算は、イランがこれ強力に抵抗するとは思っていなかったこと。しかし、イランの歴史や戦略についての基本的な理解があれば、こうした強力な抵抗は予測できたはず。
カナダのマーク・カーニー首相は、「もはやルールにもとづく国際秩序も、その擁護者としてのアメリカも存在しない。存在しない古い秩序へのノスタルジーに浸って、行動を変えない理由にしてはいけない。厳しい現実をダボス会議で直視する必要がある、このように訴えた。
アメリカはイラン戦争で13人のアメリカ兵の犠牲を出し、250億ドル(4兆円)の戦費を支出している。
ネタニヤフは、歴代のアメリカ政権が応じることはなかった、敵イランとの戦争にアメリカを巻き込むことに成功し、「トランプ大統領は、歴代のいかなる政権より最も偉大なイスラエルの友人だ」とほめたたえた。
実にけがれた関係です。この二人のおかげで、罪なき多くのイランの人々が殺害されてしまいました。
アメリカ市民の多くは、なぜイランと戦っているのか疑問をつのらせている。
イランは、多様な思想と信条をもつ国民をかかえる、人口9千万人の中東の大国。イランの公用語はペルシア語。ペルシア人は人口の6割。イラン国民の98%はイスラム教徒であり、その9割はシーア派。
イランの女子の就学率は革命前に比べてはるかに上昇し、大学進学率も男子を上回るほど。女性の医師も看護師、そしてエンジニアは半数に近い。
イランの体制のトップや軍幹部が多数殺害されたが、軍部の「分散型」指揮系統は機能し続け、イスラム体制による統治も維持された。そして、イランはホルムズ海峡を武器として利用できることが世界に示された。アメリカの軍事力をもってしても、ホルムズ海峡を力によって開放するのは困難なことが明らかとなった。
日本は原油輸入の9割以上を中東に依存していて、その大半がホルムズ海峡を通過します。なので、高市首相はトランプに対してイラン戦争をすぐにやめるよう直言すべきなのです。ところが、相変わらずトランプの言いなり。
ところが、そんな高市首相の情けない実情を知らず、まだ「支持」している人が少なくない現実があります。とても残念です。
(2026年6月刊。960円+税)
朝、雨戸を開けると、白い花が一面に咲いています。びっくりしました。ヒガンバナ科のタマスダレです。レインリリーとも呼びます。
ネムの木も今年何回目かで妖艶な赫い花をさかしています。
少し先にはリコリスがすっくと立ちクリーム色の花を誇らしげに咲かせています。
庭にダイコンの種をまきました。1度目は暑さにやられて全滅しましたが、2度目は今のところ双葉が並んでいます。
間引きしてやり、大きくなるのを待ちます。


