(霧山昴)
著者 鎌田浩毅 、 出版 ちくま新書
緊急地震速報の仕組みを知りました。
地震には P波とS波の2種類あるというのは知っていました。P波は秒速7キロメートルと早いのです。このP波を地震計が捉えたら、データを瞬時に解析して 震源やゆれの大きさを推定して、S波(秒速3キロメートルと遅いけれど、ゆれは大きい)が到達する前に知らせるのです。
この緊急地震速報は完全ではない。しかし、空振りになるより見逃しのほうが怖い。なるほどですね。たしかにとっさに対応できたほうが、突然、何の前振れもないより、よほどましだと私も思います。
日本は世界屈指の地震国。日本列島で地震の起こらない場所なんてない。だから、日本列島に原発(原子力発電所)をつくるなんて、そもそも間違っています。高市政権は「原発回帰」を打ち出していますが、狂気の沙汰としか言いようがありません。何が「強く豊かな日本をつくる」ですか。危いばかりの原発を日本全国につくっておいて、よくも言いますよね…。
日本列島の地殻変動は決して静止していない。沈静化なんて、するはずはありません。そもそも地球自体が日々、少しずつ動いているのですから…。目に見えて動いていないというだけです。
私が大学生だったころ、今からもう60年も前のことです、ウェゲナーの大陸移動説は奇説・珍説一つでした。大陸が動くなんてありえないと考えられていました。ところが、今や、プレートは浮いていて動くもの、そして沈んでいくものというのが常識です。九州は、いずれ、といっても10万年後に、真っ二つに分かれるそうです。
海洋プレートが沈み込んでいくスピードは、1年に数センチほど。
首都圏に直下型の大地震が起きるのは確実。その震源域は19ヶ所も確認されている。首都圏に住む人は、直下型大地震がいつ起きても不思議ではないと覚悟して住まないと行けない。私はそんな覚悟をしたくないので郷里の九州に戻りました。
地震は自然現象。しかし、災害は地震が引き金となって人間が起こすもの。
南海トラフ超大地震2030年から2040年の間に起きると予測されている。このときの津波の最大高さは34メートル。
著者は、いつ東日本大震災(3.11)と同規模の地震、でも被害は10倍になると警告している。西日本大震災は間違いなく近く起きると覚悟しなさいというのです。それは恐ろしいことです。
維新は大阪に副首都をもっていくと叫んでいますが、それより前に大震災対策をやるべきなのです。順番が完全に間違っています。
備えあれば憂いなしですよね。みなさん、震災対策、大丈夫ですか…。
(2026年10月刊。1155円)


