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カテゴリー: 社会

60歳からのマジック入門

カテゴリー:社会

著者   麦谷眞里 、 出版  東京堂出版
 私はマジックにとても興味があります。ハウステンボスに泊まったとき、2度ほど大がかりなマジックショーを見ました。舞台の上でオートバイに乗っていて、姿が消えたと思ったら、会場の奥、舞台の反対側からオートバイに乗って同じ人物が姿を現すのです。まさに瞬間移動術です。これんなことが出来るのなら、飛行機なんて不要ですよね。ドラえもんの「どこでもドア」と同じなのですからね。私も欲しいです。
 そして、いかにも重たい本物のゾウが舞台(地面そのものです)にいて、そのゾウの周囲を大きな鏡で取り囲んでしまいます。そして、鏡を開け放ったときには、なんとゾウの姿はどこにも見当たらない。そんなマジックに驚嘆しました。
 東京には手品ショーを身近でやってくれるスナックがあります。知り合いの弁護士に連れていってもらいました。お札がどんどん増えていく手品もあります。これじゃあ、まともに働くことなんてバカバカしくなってしまいますよね。こんなのマジックの種明かしをぜひ知りたいと常々思っているところに、本書を手にしました。
 著者は、なんと厚生労働省の現役官僚で、日頃は高齢者対策に関わっています。そして、マジック歴50年という医師でもあります。つまり、子どものころからマジックに取りつかれた人なのでした。
 マジックは、見ている観客が錯覚を楽しむ高尚な娯楽である。
 手を目より早く動かすことはできない。観客が実際に見ているものや見えているものが大事なのではなくて、観客の「心」が本当に何を見ているのかが重要なのだ。観客の「心」を別方向に誘導することに成功すれば、どんなマジックも上手に演じることが出来る。
 観客の「心」の誘導は、実は、人生経験が豊富な人ほど巧みなのだ。だから、マジックを60歳から始めるのは時宜を得ている。うむむ、そうなんですか。といっても、私のように不器用ではむずかしいのでしょうね・・・。
 マジックは、これから何が始まるのかをあらかじめ観客に言わないのが大原則である。ハンカチーフを丸めて握った手のなかに入れていくと、手を開いたときには卵になっているというマジックのタネ明かしがされています。なーんだ、そういうことだったのか、というネタです。
 また、コップのなかの大量の牛乳を丸めた新聞紙に注ぎ込んでいき、その新聞紙を開いてみると、どこにもミルクがない。ミルクは、いったい、どこに消えたのか?
このネタ明かしは、コップが2重になっていて、大量のミルクと見えたのが錯覚なのでした。やっぱり、何にでも、タネも仕掛けもあるのですよね。
かなりの練習を必要とするようですし、私には向いていないと思いますが、そうは言っても、マジックの一つくらい身につけておいて、若い女性の前で披露して注目を集めてみたいものなんですが・・・。
(2011年9月刊。2500円+税)
 明けましておめでとうございます。
 今年も引き続きご愛読ください。
 正月休みに恒例の人間ドック入しましたが、今年はなんと肥満と診断されてしまいました。ガーン、ショックです。体重がそれほど増えていないのですが、お腹まわりがぷっくらしています。いま注目のタツノオトシゴはオスが子育てするので、ぷっくらでもメスにモテるそうですが、今さらお腹ぷっくらでもてても仕方ありませんよね。なんとかウエストを減らすつもりです。
 お正月はせっせと庭づくりに励みました。おかげで庭がすっきりしています。春に向けての手入れが欠かせません。
 いま黄色いロウバイの花が盛りです。ジョウビタキの姿を見かけるのが少ないのが残念です。
 今年が良い一年であることを願っています。

アメリカのスパイ・CIAの犯罪

カテゴリー:社会

著者  山田 善二郎 、 出版  学習の友社  
著者は日本国民救援会の元会長です。24歳のころ、CIAに雇われて働き、拉致・監禁されていた鹿地亘(かじわたる)を救出することに一役買ったのでした。
 拉致したのはGHQの秘密諜報機関であるキャノン機関とCIA。海岸を散歩中の鹿地を拉致して都内に監禁していた。これって、まったく北朝鮮がやったことと同じですね。
 著者はキャノン機関でコックとして働いていた。鹿地の状況を同情して救出に動いたのであって、そこには思想的な背景はなかった。左派社会党の猪俣浩三代議士が国会で追及したおかげで、鹿地は無事に解放された。
 キャノン機関の本拠地は東京・湯島の岩崎邸にあった。私が40年ほど前に通った司法研究所も、その一角にありました。
キャノン機関は朝鮮戦争で捕虜となった中国人をスパイとして教育し、中国本土へ送り込む仕事もしていた。その数は200人をこえる。しかし、これはことごとく失敗したとみられている。
 キャノン機関は日本の警察幹部を招いてのパーティーをよく開いていた。
著者がCIAやキャノン機関の力を恐れつつ、鹿地救出に奔走する実情が生々しく紹介されています。まさに手に汗にぎる場面の連続でした。
 アメリカも、日本の国会で追及された以上は、鹿地を手放さざるをえなかった。
 それにしても不甲斐ないのは日本の警察です。明らかに日本の主権を侵害しているのに、アメリカに対して抗議の声をあげようとはしませんでした。昔も今も、日本の当局がアメリカべったりなのは変わりませんね。残念です。
 60年も前の事件ですけれど、今も同じようなことはきっと起きているのでしょうね。
(2011年6月刊。1333円+税)

原発崩壊

カテゴリー:社会

著者   明石 昇二郎 、 出版   金曜日
 この本を読んで、既に10年前にフクシマと同じような事態がハマオカで起きたと想定して、どのような事態になるか週刊誌がシミュレーションしていたことを初めて知りました。
 2001年3月の「サンデー毎日」です。4週にわたって、「シミュレーション・ノンフィクション、『原発震災』」という連載記事です。東海大地震が起きて、中部電力浜岡原発で大事故が発生したら、日本がどうなるかをシミュレーションしました。ハマオカをフクシマに置き換えると、今回の3.11震災事故の実況中継になってしまいます。
 浜岡原発の事故は、殺人レベルの放射線を放ちながら移動する「放射能雲」を生み出した。折から吹いていた南西の風に乗り、時速14キロという自転車くらいの速度で、ゆっくり首都・東京を目ざす。放射能雲が上空を通過したからといって、バタバタ死んでいくわけではない。やみくもに動き回るほうが、かえって危険だ。
 通過予想地域とされた地区の住民は、危険が刻々と迫り来るなか、今すぐ逃げるべきかどうか、それともここにとどまるべきかの判断に迷う。せめて子どもにだけでも甲状腺被害を防ぐためのヨウ素剤を服用させるべきだが、とても足りない。
 昼夜動きを止めないはずの1200万都市・東京から人影が突如として消え、沈黙の時が流れる。その結果、交通機関をはじめとする都市機能や企業などの経済活動が完全に麻痺してしまった。原発事故発生から半日以上が経過し、「雲」は消失して放射性ガス群へと変わっていた。しかし、肉眼で見ることができないだけで、そこには確実に大量の放射能が漂っていた。
 見えない「雲」が太平洋上に去ったとき、静寂に包まれていた東京は一転して、大パニックに陥った。これ以上の被曝を恐れた人々が、東京からの脱出を一斉に開始したのだ。
 東京の汚染レベルは、7日後に都民全員が避難したとしても、210万人全員がガンで死亡するほどのものであり、東京に住むすべての人が避難対象となった。その場にとどまり続ければその分だけ、発ガンのリスクは増していく。
東名高速で西に逃げる人は一人としていない。事故を起こした浜岡原発に自ら近づいていくことになるからだ。
 政府の原子力災害被害本部は原発震災発生の翌日、東京から大阪に移された。
 震災発生後、1週間たって、東京は完全なゴーストタウンと化し、人の住めない東京の不動産物価はゼロとなった。原発震災による損害額は1週間で天文学的な数字に達し、世界恐慌すら懸念され始めた。
 浜岡原発の放射能を封じこめるため、決死隊が募られた。人海戦術しかない。第一陣の決死隊は5000人。最終的には数万人規模と予測される。ソ連のチェルノブイリ原発事故のときには86万人が作業に従事し、5万5000人が死亡したと伝えられている。
 今回の3.11フクシマ原発事故による放射能雲が東京に飛来したことは間違いありません。東京に人が住めなくなったら日本経済の中枢が破壊されたことになります。こんな狭い日本に50あまりも危険な原発をつくるなんて狂っていますよね。電力不足なんて問題じゃありません。すぐにも脱原発に切り換えましょう。
(2011年5月刊。1500円+税)

書くことが思いつかない人のための文章教室

カテゴリー:社会

著者   近藤 勝重 、 出版   幻冬舎新書
 書くことが大好きで、いつもモノカキと名乗っていますので、少しでも文章表現の幅を増やしたいと思っています。文章絵本も、そんなわけで、ときどき読みます。この本にも、参考になるところがたくさんありました。この本で示された例題については、あまり出来が良くなかったのが残念です。
書くって、しんどいと言えばしんどい作業だ。でも、書いたことで意外な発見があったり、人生の進路や生き方の再発見があったり、得られるものは貴重だ。それに、文句一つ言わずに自分を受け入れてくれるのは、文章のほかにそれほどたくさんはない。書いて、もやもやした気持ちを晴らす。
 これは、そのとおりだというのが私の実感でもあります。気力と、それを支える体力がなければ、この書評を書くことなんて出来ません。その意味で、この10年間よくぞ続いているものだと、我ながら感心します。
 全体から部分へ、そして細部へと三点注視で目を移すのが肝要だ。とりわけ細部である。全体の感じは、誰が見てもそんなに変わるものではない。でも、部分からさらに細部を気をつけて見ているかどうかの差は歴然と出る。細部には、そこに本質や表面から分からない実態が潜んでいることがある。そのことに気がつく、気がつかないという差は大きい。
 細部にこそ、物事の神は宿る、よくこのように言われますよね。
文章力をつけるには、思う、考える、感じる、を多用しないこと。それを他の表現に変えてみる。それで、文章が客観的になり、かつすっきりする効果がある。
 私も努力しているところです。なかなか難しいのですが・・・。
(2011年6月刊。760円+税)

原発の闇

カテゴリー:社会

著者  赤旗編集局    、 出版  新日本出版社  
 その源流と野望を暴く、こんなサブタイトルのついた本です。
 佐賀県の古川知事がやらせメールの発端なのは明らかだと思いますが、古川知事は辞めませんし、九電の会長も社長も居座ったままです。それどころか、国会はベトナムなどへの原発輸出を認可するなど、この国はいったいどうなっているのか、不思議かつ奇怪と言うほかありません。ドイツのようにすんなり脱原発と動き出さない、出せないほどの利権のしがらみは大きいということなのでしょうね。
 玄海原発訴訟の原告への加入を訴えると、家族に九州電力の関係者がいたら、まるで話になりません。それだけ九電が怖い存在なのですね。
停電は困るが、原子力はいやだ、という無視のいいことを言っているのが大衆である。
 繰り返し繰り返し広報が必要である。新聞記者も、読者は3日すれば忘れる。繰り返し書くことによって、刷り込み効果がでる。政府は原発容認意識を国民に刷り込んできた。原発推進のために税金からでている原発の広報費は毎年60億円規模にのぼる。すごいですよね。この60億円が福祉にまわせたら助かる国民がどれだけいるでしょうか・・・・。
 60億円の広報費によって恩恵を受けているのは、大手広告代理店の電通、博報堂そして産経新聞社などである。メディア業界にとって、電力会社はスポンサーとして超優良企業である。大手メディアは、完全に電力業界に取り込まれている状況にある。
いやですね。自民党は電力会社本体が支え、民主党は電力労連が支えていて、どちらも脱原発を明確に言い切れないのです。困ったことです。
 会社も労組も、人あっての企業であり、組合であると思うのですが・・・・。
(2011年11月刊。1200円+税)

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