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マダガスカル島へ

(霧山昴)

著者 今森光彦 、 出版 偕成社

マダガスカル島は、アフリカ大陸の東側にある世界で4番目に大きな島。

なんと、この島に人間が住みはじめたのは今から1300年ほど前という。それは不思議ですね。しかも、最初にやって来たのはアフリカ大陸ではなく、インドネシアのボルネオ島から船に乗ってやってきた。いったいどうしてそんなことが分かるのでしょうか…。

船の外に張り出してつける浮きが発明された(アウトトリガー)ので、転覆することなく航海が出来たというのです。なので、マダガスカルの島人は、アジアとアフリカの両方の血をひく人たちが住んでいる。ライチの実をもっている3人の少年の写真がありますが、なるほど、アフリカ人にアジアの血も混じっている表情をしています。

ディディエレアという10メートルもある大きな植物は、サボテンとは似ても似つかぬ形をしていますが、びっしりトゲがあって、とても痛そうです。

もちろんバオバブの木もあります。ずんどうの太い幹は、まるで大地を支えているかのようです。

マダガスカル島に固有の固有種が多いのは、アフリカ大陸から1億8千万年前に切り離され、さらに9千万年前にインド半島から分離して、単独の島になったことにある。しかも、アフリカ大陸にいるライオンのような大型肉食獣がいないので、哺乳類が多様に進化できた。

NHKの「ダーウィンが来た!」で紹介されたワオキツネザルもここにすんでいます。

そして、子どもたちの格好の遊び相手になっているのがカメレオン。100種類もいるそうです。カメレオンが獲物を長い舌を伸ばして捕まえる瞬間の写真があります。カメレオンも著者も、どちらもすごい早技(はやわざ)です。

カエルもたくさんの種類がいます。体の色がカラフルすぎます。

そして森にすむ昆虫たちは形も色も、目を奪うほど、奇抜です。オオベニハゴロモという紅い花にしか見えない昆虫は、思わずあっと言うほど珍しい形と色をしています。

ガもすごいです。まさに素抜な形と色をしています。目玉が2個、いや4個あるガがいます。そして、それを見事に写真にとらえているのです。さすが、です。

エレファントバードという、絶滅した大型鳥の卵が紹介されています。卵の大きさは、なんと30センチもあります。表紙の少年は、その巨大な卵を両手で抱えています。

すごい島だということが実感できる貴重な写真集です。

(2026年4月刊。1760円)

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