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ドクター・タチアナの男と女の生物学講座

カテゴリー:未分類

著者:オリヴィア・ジャドソン、出版社:光文社
 なぜ、この世にオスとメスがいて、お互いに求めあうのか、考えてみれば実に不思議なものです。いや、最近の日本社会では結婚しない若者が男女を問わずに増えています。だから、民族としての日本人は、いずれ消滅すると予測されています。
 オスとメスが互いに求めあうというのは美しい話ばかりではありません。それぞれ生命をかけた闘争の成果として子孫を残そうともしています。その努力にも涙ぐましいものがあります。
 動物も昆虫も、みんなセックスで悩んでいる。本のオビにこう書かれています。なるほどそうです。週刊誌のセックス談義のように軽いノリの質問に、ごくごく真面目な回答がなされています。真面目な、しかし、アッと驚くような話のオンパレードです。

修理

カテゴリー:未分類

著者:足立紀尚、出版社:ポプラ社
 モノが壊れたら修理して、また使うというのが以前は当たり前のことでした。自転車のパンク修理というのも日常茶飯事でした。ズボンのかけはぎはもちろん、靴下(足袋)のつくろいもごく普通のこと。誰も不思議に思いませんでした。
 ところが、今では修理してくれるところがありません。修理するより新品を買った方が、よほど安あがりなのですから、仕方ありません。
 この本には、刀剣の研ぎ直しや仏像の再生から、万年筆やライターそして、登山靴からフツーの靴まで、いろんなモノが修理によってよみがえって再利用されていることが紹介されています。
 なかでも私が感動したのは、古文書の修理で昔ながらの麩糊(ふのり)が使われているということです。これは何度でも付け外しが利くという長所があるので、次ぎに修理される数百年後にも間違いなく修理ができるように、という配慮からなのです。化学製品の接着剤を一切使わないというのに、私はお見事と手をうってしまいました。

韓国映画躍進の秘策

カテゴリー:未分類

著者:金鍾文、出版社:現代書館
 私が最近見た韓国映画は、新しい順に並べると『ブラザーフッド』『シルミド』『おばあちゃんの家』『二重スパイ』『JSA』『シュリ』『チング〜友へ』『春香伝』『風の丘を越えて〜西便制』があります。
 いずれも、その素晴らしさと迫力に圧倒されてしまいました。日本で封切られなかった『南部軍』は今もぜひ見たいと思っています(誰かビデオを貸して下さい)。
 韓国映画の躍進の秘密にスクリーン・クォーター制度というものがあります。1年のうち5分の1は韓国映画の上映を映画館に義務づけるというものです。これが韓国映画を飛躍的に発展させました。
 映画は、その国の文化レベルをあらわす指標です。韓国の文化レベルがすごく高いことに感心するにつけ、日本も負けないように映画を助成すべきだと思います。

革命的左翼という擬制

カテゴリー:未分類

著者:小野田襄二、出版社:白順社
 反帝・反スターリンとか革共同といっても、今の若者にはチンプンカンプンの言葉だろう。私より10歳年長の著者は革共同の指導部にいて、その後、運動から離れて予備校講師として生きてきたようだ。もちろん、私は面識がない。
 新左翼内部の人脈と路線闘争の内情が著者個人の視点で描かれていて、全体像はつかめないものの、その断片は理解できる。福岡では最近まで革労協内部の内ゲバで死者が出たりしていて、「新左翼」と称する古い団体がまだ生存していることに驚かされる。
 30年前までの学生運動の内情の一端を証言する本として読んでみた。

写説・坂の上の雲

カテゴリー:未分類

著者:谷沢永一、出版社:ビジネス社
 司馬遼太郎の『坂の上の雲』は文春文庫で8冊になる長編小説。この本は日露戦争について写真とあらすじだけで迫ったもの。実は、秋山好古が大将となったとき、その副官として私の母の異母姉の夫(中村次喜蔵、のちに中将)がつかえたことを知って、さらに親近感を覚えたという私的な事情がある。
 秋山好古(よしふる)は、日露戦争のとき、世界最強の騎兵とうたわれていたロシアのコサック騎兵軍団をうち破って高名をはせた。明治20年から5年間フランスに留学して騎兵として学んでいもいる。日本海海戦で東郷平八郎大将の作戦参謀として有名な秋山真之(さねゆき)は好古の実弟。
 秋山好古は陸軍大将で退位したあとは故郷の松山に戻って、私立の中学校(今の高校)の校長をつとめた。福沢諭吉を尊敬し、子どもたちも慶応に入れて普通の市民にしたという。

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