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「日本人の体質」

(霧山昴)

著者 奥田昌子 、 出版 講談社ブルーバックス新書

日本人の体質って、欧米人とは、こんなにも違うのですね。興味深い内容でした。

といっても、日本人が欧米で生活すると、その地の食習慣によって大きく左右されるとのことですので、遺伝的な体質ですべてが決まるということではなく、環境も大事なようです。

白髪がはじまる年齢は人種によって違う。欧米系は30代なかば、アジア系は30代後半、アフリカ系は40代なかば。タバコを吸うは白髪の発生率が2倍高い。私は真っ白な頭にならないよう、育毛剤を1日2回ふりかけています。

東アジアは世界でもっとも近視の発生率が高い地域。中国は日本に次いで近視率が高い。中国人の子供が移住したとき、シンガポールに住む子どもは29%、オーストラリアに移った子どもは3%となった。これほど違うなんて、信じられません。

コロナの感染率はアジア系は低かった。日本人の感染率はアメリカの100分の1だそうです。

お酒に弱い人は、コロナウィルスに強い。本当ですか……。お酒に弱い人は、有害なアセトアルデヒドが血液に多く溶けているため、病原体が体内に侵入しても活発に活動できない。そのため、お酒に弱い人のほうが生きのびやすくなる。うひゃあ……。

健康な日本人の遺伝子に起きている変異のうち、欧米系の人と共通なのは半分で、残りは日本人に固有の変異。

日本人は穀物から食物繊維と植物性タンパク質をとるよう心がけるのが大切。

日本人をふくむ東アジア人は、ただでさえ内臓脂肪がつきやすい。

日本人は欧米人と違って簡単に筋肉がつかない。それは、日本人は70%が赤筋で、アフリカ系は70%が白筋。鍛えることで太くなるのは白筋がほとんど。

外国人と比べて、日本人の腸にはビフィズス菌をはじめとする善玉菌が多く、炭水化物とアミノ酸の代謝に適した腸内環境。

日本人を含むアジア人は、カフェインで不快な症状が起きやすいタイプの遺伝子をもつ人が半分。

動物性食品の摂取量が増加するにつれ、男性の前立腺がんと肺がん、女性の乳がんが増えた。

花粉症は、20年間で患者が2.5倍に増えた。国民の4割4800万人が苦しむ国民病。

日本人は、本来は、免疫系に強い人種。

糖尿病の増加が、日本で免疫疾患が増えている最大の原因。日本人をふくむ東アジア人は、もともとインスリンの分泌量が欧米系の人の半分から4分の1しかない。少ないインスリンがきちんと働いて、効率良く生きてきたのがアジア人。

糖尿病のなかった時代の日本人は、よく歩き、玄米や雑穀米もしっかり食べ、定番のおかずは日本近海に多いサンマ、サバ、イワシなどの背中の青い魚、旬と大豆製品、そして野菜と海藻だった。

メタボリック症候群が危険なのは、動脈硬化が急速に進むから。

コレステロールは1種類しかなく、悪玉と善玉の2種類があるのではない。

いろいろ日本人の体質の特長、そしてそれを踏まえた対策を知ることができました。歩いたり泳いだりして身体を動かし、青背の魚とたっぷりの野菜をとることにします。まあ、これまでと同じということですけどね……。

(2026年4月刊。1210円)

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