(霧山昴)
著者 A・ポンド・ストーンとC・ホワイト 、 出版 あすなろ書房
みんなの知らない宇宙トイレのひみつ。こんなサブタイトルのついた科学絵本です。小学3・4年向けということですが、大人が読んでも楽しく学べます。
おしっこ(尿)のほうは宇宙船のなかで再生して飲用水としていることは知っていました。
私が大学生のころ、朝一番の自分の尿を飲むと健康にいいという本があり、それを弁護士になって実践している(という)知人がいました。他人の尿ではなく自身のもので、朝一番の尿には雑菌が入っていないので健康にいいと書いてありました。私もその本を昔、読んだのです。
しかし、ウンチ(大便)のほうは再生利用は難しいでしょう。将来、宇宙船のなかで野菜栽培室がつられたら肥料になるのかもしれませんが……。
当初のころの宇宙船にはトイレがなかったそうです。だって宇宙船に滞在する15分以内ほどでしたからね。ところが、15分以内で地上に戻ってこれなかった、機械の不具合から40時間も滞在してしまった飛行士がいたそうですね。もちろん、おもらししたことでしょうね…。
1968年のアポロ7号から1972年のアポロ17号まで、まだトイレは宇宙船になかった。お尻にビニール袋をあてて排泄し、バクテリアを殺す薬品を入れてよくモミモミする。そうしないと、ウンチからガスが 発生して袋がふくらみ、大爆発を起こしてしまいます。うひゃあ、それじゃあ大変ですよね…。
1998年に打ち上げられた国際宇宙ステーションには、トイレが2個ある。今は1年も宇宙船で生活するのですから、当然ですよね。
おむつ以外に、何かいい処理方法がないか、現在も引き続き、模索中のようです。真空パックにしたウンチを地球めがけて打ち出す。すると、地上に到達するまでに燃え尽きてしまう。まあ、当分はそれしかないのでしょうね。ウンチの再利用はなかなか難しいことでしょう。
ウンチといえば、考古学者の本を読むと、同じ食物をとっていても、男女で大便の成分比が異なるので、男便所か女便所か発掘したときに違いがわかるそうです。これまた不思議ですよね…。
(2026年4月刊。1650円)


