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監視カメラ社会

著者:江下雅之、出版社:講談社α新書
 このところNシステムが本当に目立ちます。私の10分足らずの通勤途中に2ヶ所もあります。全国で24時間連続監視しているのですから、その容量は天文学的な大きさでしょうし、維持・運営のため莫大な費用(もちろん税金です)を投入していることと思います。Nシステムは年間の国家予算だけで28億円にのぼりますが、このほか県警も独自に運用しています。最近では「人間Nシステム」も完成して運用されているそうです。人間の顔の一部をマスクなどで隠していても、同一性を識別できるといいます。恐ろしい機械(システム)です。
 この本によると、アルカイダはテロの標的に関する写真・地図そして指令をポルノサイトの画像やスポーツ関係のチャットルームの発言に埋めこんでいたそうです。目立たないようにしてやりとりされていたわけです。
 駅もコンビニも道路も、あらゆるところに監視カメラが設置されています。「もうプライバシーは存在しない」というサブタイトルは決して大ゲサではありません。本当にこんなことで私たちの自由は守られるのでしょうか。

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