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カテゴリー: 人間

スリープ

カテゴリー:人間

(霧山昴)
著者 ショーン・スティーブンソン 、 出版 ダイヤモンド社
最高の脳と身体をつくる睡眠の技術、というのがサブタイトルです。
ぐっすり眠れるのが、私の健康を支えてくれています。車中でも居眠りはしますが、基本的に車中は貴重な読書タイムです。
睡眠は、人生の隠し味だ。睡眠不足は、ガン・アルツハイマー病・うつ病・心臓病にかかる確率を高める。睡眠は量より質。8時間寝ても、毎朝、疲れがとれずにぐったりとした気持ちで起きている人はたくさんいる。健康な身体のもと、幸せで充実した人生を過ごすカギを握るのは、良質な睡眠である。
睡眠を健全にしない限り、健康にはなれない。睡眠を定義するのは人生を定義するようなものだ。完璧に理解している人は誰もいない。眠ることで身体が再生され、若さが保てる。
良質な睡眠をとると、免疫系が強化され、ホルモンバランスが安定し、新陳代謝が促進される。身体のエネルギーが増加し、脳の働きも改善される。
目覚めているときの脳にはたくさんの老廃物が絶えずたまっていくが、そのほとんどは、睡眠のもつ修復の力で除去される。
体内時計がもっとも敏感に反応するのは、早朝の午前6時から午前8時半までの太陽光だ。私は、毎朝、目が覚めたら真っ先に雨戸を開けて太陽光を室内にとり入れます。
夜にパソコンやスマホなどの我慢を見る時間を減らす。これらは睡眠を奪い、睡眠不足をもたらす。眠くなったら、すぐにインターネットから離れる。
身体が必要としている深い睡眠をとるには、少なくとも寝る90分前には、あらゆる画面の電源を切ること。私は、今もガラケーですし、自宅でパソコンを扱うこともありません(扱えないのです)。そのおかげなのでしょう、すぐに入眠できています。
午後10時から午前2時のあいだに睡眠をとるのが、ホルモンの分泌や疲労回復に最大限の効果がある。
健康を一番に考えるなら、夜間シフトで働いてはいけない。睡眠サイクルを頻繁に変えるのもいけない。二交代や三交代、夜勤専門という人はとても多いわけですが、気をつけなければいけないようです。
夜に運動するのは体深部の温度を上げてしまうので、睡眠のためにならない。
この本には、ブラジャーをつけたまま寝る女性は、乳ガンを発症するリスクが60%も高くなると書かれています。うひゃあ・・・、と叫びたくなりました。世の中の女性のみなさん、気をつけましょう。美乳より健康ですよ・・・。
身体を締めつけない、ゆったりしたパジャマで、あれこれ深く悩まずにぐっすり眠りたいものです。明けない夜はない・・・、のです。
(2017年6月刊。1500円+税)

スタンフォード式・最高の睡眠

カテゴリー:人間

(霧山昴)
著者 西野 精治 、 出版 サンマーク出版
スタンフォード大学の医学部教授であり、睡眠生体リズム研究所所長である著者による初めての日本語著書です。
睡眠は本当に大切ですよね。私は、朝おきたときに空腹感があるのが健康のしるしだと考えてきましたが、本書に同じことが書かれていて、うれしくなりました。
朝、起きたら、おなかがすいている。これは、質の良い睡眠がとれているかどうかのバロメーターだ。
一流のアスリートは、真剣に睡眠と向きあう。眠りの力を認識し、力を入れて取り組んだ選手だけが一流になれる。
睡眠の質は、眠り初めの90分で決まる。最初の90分さえ質が良ければ、残りの睡眠も比例して良質になる。最初の90分間のノンレム睡眠は、睡眠全体のもっとも深い眠りである。ここで深く眠れたら、その後の睡眠リズムも整うし、自律神経やホルモンの働きも良くなり、翌日のパフォーマンスが上がる。
週末の寝だめでは、睡眠負債は解決しない。そもそも眠りは、ためられない。普通の人は、最低でも6時間以上眠ること、これがベスト。
レム睡眠は、ストーリーがあって実体験に近い夢をみる。ノンレム睡眠は抽象的で辻つまのあわない夢になることが多い。
最初の眠気のタイミングは絶対に逃してはいけない。眠くなったら、とにかく寝てしまう。そうしないと、そのあと深い眠りはやって来ず、いくら長く寝ても、いい睡眠とはならない。
質の良い眠りには、ノンレム睡眠だけではなく、レム睡眠も欠かせない。
質の良い眠りなら、体温が下がる。体温の低下が睡眠には欠かせない。脳が興奮していると、体温も下がりにくい。
睡眠中は、温度を下げて臓器や筋肉、脳を休ませ、覚醒時には温度を上げて体の活動を維持する。健康な人だと、入眠前には手足が温かくなる。皮膚温度が上がって熱を放散し、深部温度を下げている。
いつものベッドで、いつもどおりの時間に、いつもどおりのパジャマを着て、いつもどおりの照明と室温で寝る。音楽を聴くなら、いつも同じ単調な曲。考えないままスイッチオフで眠る。眠れなかったら、ベッドから離れる。
良質の睡眠の意義と、その確保の仕方がとても具体的かつ実践的で、大変参考になります。
(2017年5月刊。1500円+税)

うんちの正体

カテゴリー:人間

(霧山昴)
著者 坂元 志歩・鱈 耳郎 、 出版 ポプラ社
毎日お世話になっている「うんち」の本です。へそのゴマから話が始まる面白い絵本です。子ども向けのようでいて、実は大人向けの健康教本です(私は、そう思いました)。
まず、病気を治すのに、健康人の「うんち」を薄めて、病人の鼻からチューブで腸へ注入するという治療法があるというのに驚きます。つまり、腸内の菌を殺すのではなく、腸のなかの菌の多様性を増進することによって、病気を治すのです。その病気は大腸炎ですが、なんと、この方法で9割以上が治るというのです。
大腸には、100兆個もの菌がいて、全身になると1000兆個もの菌がいる。これに対して、ヒトの身体は37兆個の細胞から出来ている。
へそのゴマには、2368種もの菌がいて、そのうち1458種が新発見の菌の可能性があった。ヒトのへそに共通の菌はいなかった。
宇宙飛行士は、宇宙船のなかで、おならをし、便を排せつする。その処理は大変だ。無重力の世界では、おならもゲップも、吐い息さえも、まとまって動く。しかも、おならには、燃える成分だって含まれている。
宇宙船のなかで、「うんち」が爆発したり、漂ってしまった事故が2度も起きた。「うんちバッグ」のなかで、殺菌剤とよく混ぜあわせておかないと、破裂してしまうのだ。
快食・快眠そして快便が私たちの健康を支えてくれます。この本は、そのなかの快便について、分かりやすいマンガつきで解説してくれています。子どもと一緒に読める楽しい絵本です。
(2015年2月刊。1300円+税)

世界の産声に耳を澄ます

カテゴリー:人間

(霧山昴)
著者 石井 光太 、 出版  朝日新聞出版
身体を張った突撃取材で定評のある著者が、今回は世界各地の出産事情を取材するのです。知らないことが多々ありました。
タイでは代理母出産です。日本人も多く利用しているようです。アメリカだと代理母出産は1500万円。インドでは3分の1の500万円ですんでいた。ところがインド政府が規制を強化したら、タイへ移っていった。タイでも500万円かかる。
代理母の女性への報酬は122万円。分割で支払われる。契約時に10万バーツ、妊娠期間の9ヶ月間に1ヶ月ごとに1万バーツ、残りは出産後に支払われる。ただし、女性は20代に限る。30歳をすぎたら代理母にはなれない。
ヨルダンの難民キャンプ。ここでは物価が町より安くて、2分の1とか3分の1。そこで、品物をここで買い、難民キャンプの外へ持ち出して転売すると、利益が出る。難民キャンプには、いろいろな利権がある。
そして、難民キャンプでは出産が増えている。その母親は十代も多い。親からすると、厄介払いの面もある。そして、出産には帝王切開が多い。これだと予定日がずれるということがない。
アフリカのスワジランドは、HIV大国と呼ばれるほど、エイズ患者が多い。出産のときに母子感染することがある。18歳から49歳までの3人に1人がHIVに感染している。平均寿命は49歳。13歳から24歳までの女性の3分の1がレイプを体験している。性的暴行は膣を傷つけるので、一般の性行為よりHIV感染率が4倍も高い。HIVは、子どもから両親を奪ってしまう。エイズ孤児は、5万人以上もいる。
フィリピンでは母乳をのむと病気になるというデマが横行している。そのため、母乳をやって子どもを病気にしないために民衆は粉ミルクを求める。そして、実は、粉ミルクを母親が与えるのは、母親である女性がタバコやお酒、そして、シンナーやドラッグをやっているからでもある。
子どもを安心して出産でき、安全・快適な環境のもとで育てていける環境づくりこそ、世界平和の基礎だと痛感させられました。
安全に気をつけて、これからも突撃取材に励んでください。
(2017年5月刊。1500円+税)

すっきりした朝に変わる睡眠の本

カテゴリー:人間

(霧山昴)
著者 梶本 修身 、 出版  PHP研究所
世の中には眠れないと訴える人が本当に多いと思います。私の場合には、夜7時以降にコーヒーかお茶を飲むと眠れません。
ぐっすり眠って、さわやかな目覚めというのは最高ですよね。この本は、睡眠の目的は前日までの疲れを完全に消し去ることにあるとし、そのため、朝、すっきり目覚めるためには、どうしたらよいかを具体的に解説しています。
睡眠は量より質が大切。必要十分な睡眠時間は、個々人の睡眠の質によって異なる。
脳にある自律神経中枢の細胞で活性酸素が発生し、酸化がおこることで疲労が生じる。
いびきは、自律神経の中枢を回復させる唯一のチャンスを奪う。
日本人の睡眠時間は年々、短縮していて、2010年は、平均して7時間14分。1960年の8時間13分と比較すると、50年間で1時間も短縮している。日本は先進国のなかで一、二位を争う睡眠時間の短い国だ。
寝始めの3時間に、成長ホルモンが多く分泌されるから、この3時間が重要なのだ。
6時間睡眠が10日間続くと、徹夜明けと同じ程度にまで認知機能が落ちる。
決まった時間に起きることが大切。ヒトは起きた時間によって、ほぼ眠くなる時間が決まる。
目を覚ましたあと、太陽の光をしっかり浴びると、眠気が吹き飛ぶだけでなく、夜もぐっすり眠れることにつながる。太陽光は、屋内の照明より数倍から数十倍も強い。時間的には数分間でもよい。
昼寝は20分以内にとどめる。それ以上寝ると、深い睡眠に入ってしまい、目覚めたときに強い眠気を感じることになる。昼寝する前にカフェインをとるとよい。カフェインの効果があらわれるまでに20分以上かかるから。
眠気を感じるまではベッドに入らない。眠れないときには、ベッドから出るのがよい。
寝室は真っ暗でなく、人がいるかどうかは分かるけれど、誰がいるかは認識できないくらいの暗さが理想。
寝返りできる布団がいい。
とても分かりやすく、実践的な睡眠の本です。
(2017年5月刊。1400円+税)

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