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戦争案内

カテゴリー:未分類

著者:戸井昌造、出版社:平凡社ライブラリー
 靖国神社に小泉首相が参拝をくり返し、中国・韓国をはじめとしてアメリカからも批判されながらも憲法9条2項を廃止して戦争のできる国への変身を遂げようとしている今日、まさにタイムリーな本です。
 昭和18年12月、早稲田高等学院2年生だった著者は20歳になると兵隊にとられてしまいました。東条英機首相の命令による学徒動員の第1期生になったわけです。それから3年間、兵隊そして下級将校として戦争を体験し、中国大陸からなんとか無事に帰還するまでの、まことに不合理いや不条理な日々を思い起こしたものです。軍隊というものの、馬鹿馬鹿しいほどの不条理さが、そくそくと読み手に伝わってきます。戦争なんて、本当に絶対、体験なんかしたくありません。
 第一次の学徒動員で出陣したのは全国で3万5000人。軍隊のしくみが図解されていますので、視覚的にもよく分かります。必ずしも確固たる反戦思想の持ち主ではなかった著者が動員される前に、親しい友人に対して、この戦争はおかしいよ。おれたちが死ぬことはないと言ったところ、きみは非国民だという言葉が返ってきたそうです。
 著者は迫撃兵として入隊します。実は、国際法違反の毒ガス部隊でした。でも、肝心の迫撃法もなかったというお粗末さです。
 軍隊内での初年兵のしごきが紹介されています。本当に理不尽で、非人間的ないじめです。でも、人間性をなくさせる効果はあったわけですから、決して一部の下士官のはねあがりではなく、イジメは軍隊の体質そのものです。
 終戦後、日本に帰ってきたとき、兵隊たちがそれまで受けたいじめの仕返しのため将校を裸にして土下座させて謝罪させる場面も紹介されています。でも、土下座くらいですんだのは、兵隊たちにまだ人間性が残っていたということなのでしょう。
 見習士官の服装と装備一式をそろえるのが自前だったということを初めて知りました。700円、今のお金で100万円ほどかかったというのです。お金がないと、見習士官にもなれないのですね。ただし、着ているものと装備の全部が私物になるので、員数あわせの苦労から解放されるわけです。
 著者は応召して所属部隊に向かう途中で病気になり、単身で中国大陸に渡ることになります。到着するまで3ヶ月かかったというのですから、ノンビリしているといえば、ノンビリしています。
 中国大陸の日本軍の前線には、まず弾丸が届き、次に塩、その次に慰安婦がやってきた。従軍慰安婦の確保は日本軍の大事な業務のひとつだった。国は関係ないなんて、とんでもありません。
 戦闘は中隊単位でおこなわれるから、大隊長以上で死んだ人は少ない。将校以上で死ぬのは、兵隊と一緒にたたかった中隊長と小隊長が圧倒的に多かった。著者たち日本兵は中国人を蔑視していた。侵略者であった。
 23歳で生きて帰国して、著者は早稲田大学に復学しました。ところが、クラスメイト46人のうち、人間を社会的視野からとらえ、人間性をないがしろにする戦争に反対し、社会の構造的矛盾に気づいて社会変革のための行動に参加していったのは、わずか3人しかいなかった。
 うーん、やっぱり少ないですよね。これでは戦争に流されてしまったのも無理ないという気がします。今も同じようなものです。その他大勢というのは、いつ世にもいて、ただただ流されていくのですね。ですから、気がついた人から立ちあがって隣りの人に声をかけていくしかありませんね。憲法9条2項を廃止するなんて、戦争を招き寄せるようなものですから、私は反対します。

ハードワーク

カテゴリー:未分類

著者:ポリー・トインビー、出版社:東洋経済新報社
 イギリスのジャーナリストが身分を隠して公営福祉団地に住み、最低賃金の職場で働いた体験をまとめ、告発した本です。
 イギリス労働者の3割を占める低賃金労働者にとって、より高い収入、より充実感のある仕事への道は閉ざされている。派遣労働力に頼る民間企業は職場訓練に熱を入れない。このことを知って著者はショックを受けます。
 イギリスでも組合の弱体化は著しい。公共部門の組織率は65%、民間部門にいたっては19%にすぎない。ストライキという武器が大衆の支持を得にくくなってきた。
 つい先日、アメリカ・ニューヨークで地下鉄など公共輸送機関の労働組合がストライキに入り、ああ、アメリカでもまだストライキやってるんだと思いました。どうでしょう。日本ではストライキなんて、プロ野球選手会が何年か前にやって世間の注目を集めただけではありませんか。ホントに日本って、おかしな国です。労働三権の保障なんて、どこへ行ってしまったのでしょうか・・・。そう言えば、連合って、最近、ほとんど耳にしませんし、影が薄すぎますよね。もうひとつの全労連っていう言葉がマスコミに登場してくることもありません。
 昔は労組も強かった。サッチャーが出てくるまでは・・・。あいつが炭坑労組はもちろん、イギリス中の労組をぶっつぶしちまいやがった。いまじゃ国のやりたい放題よ。なにもかも民間に移して、労組は頼りにならないし、俺たち労働者はふんだりけったりだ。
 著者は、その仕事中に顔見知りの議員や記者に会ったとき何と弁解したらいいだろうと悩んでいました。しかし、誰も彼女に気のつく人はいませんでした。乳母車を押して歩く女など別世界の住人であり、数にも入らない。完璧な透明人間だ。
 コールセンターや電話セールスの従業員は現代の奴隷船だ。電話セールスの従業員は 40万人以上もいる。イギリスの労働者の50人にひとりがコールセンターで働いていることになる。当然ながら従業員の入れ替わりは激しい。聴覚性ショックがこの産業の新しい職業病となっている。電話をかけ続けることによって、抑うつ症や大きな音に耐えられなくなる症状が現れる。たしかに誰でも、この仕事を数時間するだけでうつになりそうだ。
 ときには小さなウソも必要よ。今は正直にしていたら損をする時代なんだから・・・。私は、このクダリを読んで、すぐに豊田商事のテレホン・レディーを思い出しました。時給1000円で彼女らは明らかにウソのセールストークをまくしたてていました。それにひっかかった人がいると、時給とは別に1件1万円とかの高額の報奨金がもらえるシステムでした。セールストークが本当なら、自分がやればいいのです。でも、テレホン・レディはそうしませんでした。明らかにウソと分かっていても仕事だと割り切って、電話をかけまくっていたのです。
 幼いころに適切な教育の機会を与えることは、成長してからさまざまな援助金を出すよりはるかに役に立つ。貧しい家庭の子どもたちに就学前の2年間、集中教育を施したところ(リンドン・ジョンソン大統領のときの取り組み)、30年後の追跡調査によると、高等教育を受け、いい職に就き、家を持ち、社会保障の世話になったり、犯罪をおかしたりしない者の比率が、同様の境遇に育ち、このような教育を受けなかった者に比べて、はるかに高い。この計画に費やされた予算1ドルにつき7ドルも、国は、子どもたちが成長してからかかるはずだった費用を節約することができた。
 3人に1人が大学に進学し、万人に門戸が開かれているいま、階級は消滅した。階級が消えたという思いこみは、私の世代から本格化した。しかし、底辺の30%がハシゴを上るのは難しい。貧しさのなかで育った子どもたちが貧しさから解放されるのもきわめて難しい。現代は平等な時代だというのは神話だ。しかし、この神話は必需品だ。この神話のおかげで、自分の生き方が正当化され、夜は安眠できる。
 勝者が敗者の200倍もの賃金を稼ぐとすれば、蓄積した富と力は当然に子どもに引き継がれ、次の世代からは平等なスタートが切れなくなる。つまり、平等な社会を目ざすのであれば、機会と結果の二者択一は不可能だ。
 いまの日本では、ホリエモンに見られるような勝ち組が異常にもてはやされています。でも、本当にそう簡単に勝った、負けたと浮かれていていいのですか。誰だって年をとれば「負け組」に近い存在、つまり弱い存在になるのですよ。身体が自由に動かない、思うことをきちんと表現できなくなるのです。そんな弱者を無用の存在と簡単に切り捨てる社会なんて、考えただけでもおぞましいものです。政治は弱者を救済するためにあるものでしょう。強い人は、お金の力で何でもできるのですから、そんな人のために政治まで動いてはいけません。
 「ハローワーク」に、いつも行列ができていることを聞くたびに、企業と政治家は弱い者を救済するのがその最大の責任であること。強い人間は放っておいたら、とんでもないことをするようになるので、規制が必要であることを自覚して、その責任を果たすべきだと痛切に思います。

健康格差社会

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著者:近藤克則、出版社:医学書院
 いま銀行はアメリカのように口座維持手数料をとるようになってきています。そして高所得層だけを相手にする金融サービスが生まれている。その一方で、貯金がほとんどない世帯が増えている。貯金50万円未満の世帯は、1985年に5%だったのに、今はその5倍の23%にもなっている。生活保護受給者も1990年代前半は60万世帯であったのが、今や100万世帯をこえている。
 OECD諸国の相対的貧困率は平均10.2%。日本は、15.3%であり、27ヶ国中5番目に貧困層が多い国である。
 日本に住む日本人、ハワイ在住の日系人、カリフォルニア州在住の日系人を比較する。心筋梗塞は1000人あたり、日本は5.3、カリフォルニアは10.8、冠動脈疾患の可能性は日本25.4、ハワイ34.7、カリフォルニア44.6となっている。
 格差が大きい社会とは、底辺から脱出できる可能性が低い社会。社会的に厳しい環境に置かれている人たちほど、努力や成果を評価される機会は少なく、さげすまされたり、みじめな状況を経験することが多い。だから、慢性的な心理的、社会的なストレスは底辺層ほど大きい。そのストレスに耐えきれなくなったとき、それが外に向かって爆発すれば暴力やテロとなる。内に向かえば、自分を責めて望みを失い、「生きていたいとは思わない」「死んでもいい」「放っておいてくれ」と口にするようになる。
 結婚していない者の死亡率は、結婚している者に比べ、女性で5割高く、男性では実に2.5倍も高い。日本の未婚者の平均余命は1940年で16年、1980年で4〜7年短い。
 ストレスで引き起こされた交感神経系の興奮状態やアドレナリンの過剰分泌などの反応が長期に及ぶと、心機能を始めとする身体機能に悪影響を及ぼす。たとえば、恐怖・不安を訴える者には高血圧が多く、また高コレステロール血症や糖尿病も多い。
 ストレスにさらされると免疫能力が低下し、疾患への抵抗力も低下する。
 客観的な状況は同じでも、それをポジティブにとらえるか、ネガティブに認知するかで、その後の身体的健康には違いが出てくる。
 人生に前向きで、物事のよい面を見ようとする人ほど運命まかせでなく、「自分の幸せは自分の手でつかむ」という姿勢の強い人ほど自らの命を救い、心筋梗塞からの回復というよい面や幸せを、実際につかんでいる。
 今度の仕事は初めての挑戦だが、やり甲斐のある仕事だ。私は、今までいろいろな初体験の仕事を何とかこなしてきた。だから、今度も落ち着いてやればきっとうまくやれると心の準備をし、自分を励まし、精力を傾けて取り組む人がいる。これが生き抜く力の強い人のイメージである。
 生き抜く力の強い人は、自分が成功したときの姿を思い描く力が強く、それに向けて自分をコントロールする力が強い。人生には大変な困難が起こるものだが、それらは応じることが可能な試練・挑戦であり、自分には耐えうるものである。そして、悲しむことや不安になること、実現不可能なこともあるが、だからといっていつまでもそれに囚われ続けてはいないのであると確信している。
 うーむ、なるほど、ですね。ところで、この本には次のような問いかけがなされています。あなたは、どちらを選びますか?
 周囲の平均年収は300万円で、あなたは500万円(A)。周囲の平均年収は700万円で、あなたは600万円(B)。Aを選ぶ人が圧倒的に多いそうです。絶対的な金額より相対的なものが優先するのです。
 いろいろ深く考えさせられる本でした。

ポピュリズムに蝕まれるフランス

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著者:国末憲人、出版社:草思社
 昨年11月、いつものように仏検一級の試験を受けました。日曜日午後の3時間、うんうん頭をひねりながら文法・長文読解・仏作文そして書き取り、聴き取りのテストを受けるのです。帰って自己採点をしたら66点でした。1ヶ月ほどして結果の通知があり、もちろん不合格だったのですが、68点とっていました。120点満点で、ついに5割をこえることができたのです。といっても一次試験をパスするには8割とならければいけません。この3割のヤマをこえるためには文法をマスターする必要があります。
 動詞を名詞に変えて同旨の文章をつくれ、なんていう設問は毎回ほとんど全滅しています。私の得意とするのは長文読解と書き取りです。長くフランス語を勉強していますから、年の功で、この2つだけはなんとかできるのです。それにしても今回、自分の答案用紙を調べたら、一級受験がなんと11回目であったことに気がつき、我ながら驚き、かつ呆れてしまいました。仏検一級を受けはじめてもう11年になるというのです。そりゃあ、5割くらい得点できなければどうしようもないですよね。といっても、実は、今もってろくにフランス語は話せないのです。毎週土曜日のフランス語教室でも、相変わらずたどたどしいフランス語しか話せないので、自分でも嫌になっています。
 最近はフランス語はあまり人気がありませんので、受講生が減って、私のクラスの存立が危なくなっています。どうぞみなさん、フランス語を勉強しましょう。それはともかく、フランスを自由に旅行するくらいはできるのですから、長く勉強しているといいこともあるのです。大学に入学したときに第二外国語としてフランス語を選択して以来のフランス語とのつきあいですから、もう38年にもなります。弁護士になったとき、バカにならないようにNHKのフランス語講座を聞きはじめて今に至っていますので、もう31年間もNHKを聴いているのです。うーん、偉いというべきか・・・。
 私の愛するそんなフランスが、今やポピュリズムにむしばまれているというのです。この本を読むと、なーんだ、小泉純一郎と同じことをフランスでもやってる政治家連中がゾロゾロいるのか、そう思ってしまいました。
 昨年9月の総選挙で小泉自民党が「大勝」した(ホントは、小選挙区制のマジックによるところが大きいのですが・・・)ことについて、AFP通信は小泉首相を次のように評しました。
 これまでの日本になかったタイプの指導者だ。大物や実力者に牛耳られている政界のしがらみを断ち切った真のポピュリストである。
 では、フランスでは、一体、誰がポピュリストなのか。ご存知、極右のルペンです。大統領選挙の第1回投票でシラク大統領が566万票、20%をとったのに続いたのが、なんとルペンで480万票、17%もとったのです。有力だったジョスパン首相はその次、461万票、16%で3位になってしまったのです。
 ルペンは実は莫大な資産を持ち、その自宅はパリ郊外の最高級街の高台にある城館だ。低所得層に人気があるからといって、自分自身は決してその一人というのではない。
 ルペンの演説は抜群にうまい。聞いていてともかく面白い。言葉を恐れず、言いたいことは何だっていう。嘘も平気で言う。フランスのすべての問題の原因が移民にあるかのように物事を単純化して語り、市民を扇動しようとする。
 これは、まるで小泉純一郎ではありませんか。郵政改革を断行したら日本の景気が回復するなんて、とんでもない嘘を平気で言い通す。アメリカだって公然と反対しているのに(日本の世論が反小泉に向かわないように配慮はしているけれど)、靖国神社参拝に反対しているのは韓国と中国だけかのように言い張ってマスコミを操作するなんて、まるで同じ。
 ポピュリズムとは、普通の人々とエリート、善玉と悪玉、味方と敵の二元論を前提として、リーダーが普通の人々の一員であることを強調すると同時に、普通の人々の側に立って彼らをリードし、敵に向かって戦いを挑むヒーローの役割を演じてみせる劇場型政治スタイルである。
 若者のうちの低学歴者の2割以上がルペンに投票しているというのも、今回の小泉「大勝」と同じです。小泉の「低IQ層」工作がうまくいって、低学歴の若者が大挙して自民党へ投票したと分析されています。
 移民排斥を叫ぶルペンの党(国民戦線、FN)には若い日系人が候補者の一人となっていることを知って驚きました。
 フランスでも、選挙のときに候補者を選ぶ要素が、かつての政策から、短期間で変化しやすいイメージにうつってきたと分析されているそうです。怖いことですよね。
 フランスの若者たちが路上で暴動を起こし、サルコジ内相が厳しく対処しましたが、そのサルコジ内相はハンガリー移民2世です。弁護士出身でもあります。タカ派が評価を上げるというのも日本と共通したところがあります。フランスの政治って日本とまるで違うと思っていましたが、案外、おおいに似たところがあるようです。

島原の乱

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著者:神田千里、出版社:中公新書
 うーむ、そうだったのか・・・。ついつい、ひとりうなってしまいました。島原の乱について、団塊世代の学者が鋭い問題提起をしています。目が大きく見開かされる思いをしながら、ぐんぐん読みすすめていきました。
 著者は、結論として、一揆の目的は飢饉・重税で食えなくなった百姓たちの一揆というより、キリシタン信仰の容認であり、飢饉も重税も百姓の一揆を先鋭化させるひとつのきっかけに過ぎなかった。一揆にとっては、信仰それ自体が、蜂起の最大の眼目だったとしています。
 それに、一揆といっても、必ずしも民衆の集団ではなく、一揆指導者の多くは武士身分の牢人であった。蜂起の中心となった牢人たちは40人ほどいた。彼らの平均年齢は50歳くらい。ということは、クリスチャン大名であった有馬晴信が処刑された慶長18年(1614年)には、みな20代半ばの青年だった。つまり、少年時代はキリシタン大名の統治下で過ごしたはずの年齢である。このときの記憶が一揆蜂起を促したとも考えられるのではないか・・・。なるほど、まったく同感です。ついエリをただしてしまいました。
 島原の乱の主役は、殉教者というより、なんといっても立ち帰りキリシタンである。つまり転向した仏教とが再びキリシタンになっていったのである。
 一揆勢は、外国(オランダ)から砲撃される前まで、すぐに一揆は終わると考えていました。海外(オランダ)からの応援要請にこたえるつもりになっていました。それで幕府軍はオランダに砲撃を頼んだのです。南蛮国からもおまえたちは見捨てられることを示そうとしたのです。
 原城内には敵に内通するスパイが横行していました。
 原城が落城するまでに、城内から一揆勢のうちから1万人以上が立ち去ったともされています。
 うーん、なるほど、なるほど。島原城に久しぶりにまた行ってみたくなりました。残念なことに、私はまだ原城址には行ったことがありません。

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