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倒産社長の告白

カテゴリー:未分類

著者:三浦紀夫、出版社:草思社
 50歳になったばかりの社長が編集を専門とする会社を破産させた経験をあからさまに描いている。融通手形を切りあい、商工ローンやヤミ金に手を出し、身内の不動産を担保として差し出し、友人や社員にサラ金などから借金させる。どんどん借金はふくらんでいく。それでも、地元の信用組合はつきあってくれた。こんなに借金してまで会社を続けることにどれだけの意味があるのか、読んで疑問はふくれるばかりだった。
 ところが、著者は国が信用組合を強制破綻させたことをはげしく弾劾する。また、国が保険料滞納分の徴収のために売掛先の業者に照会文書を出して営業妨害したことを厳しく問題とする。
 そんな著者が破産申立を決意するまでは時間がとてもかかった。そのとき周囲の善意の人々を「借金地獄」に引きずりこんだ。しかし、申立して免責を受けるまではわずか4ヶ月ですんでしまった。
 私は、今、同じように借金過多で資金ぐりが困難な社長の相談に乗っている。その社長も著者と同じく、ともかく破産申立を先送りする。しかし、その間に、身内や友人・知人からの借金はふくらむばかりだ。早く見切った方が、かえって迷惑をかけるのは少なくすむのだが、実際には、なかなかふん切りがつかない。そんな実情が手にとるように分かる本だ。

辰巳屋疑獄

カテゴリー:未分類

著者:松井今朝子、出版社:筑摩書房
 江戸時代。大岡越前が裁いた最後の大疑獄事件の真相を描くとオビに書かれている。この本がどこまで史実にもとづいているのか私は知らない。しかし、いかにも史実を忠実にフィクション化したという気にさせる第一級の読みものだ。
 教え有りて類無し。これは論語の一節。人間には生まれつき定まった種類などなく、教えを受ければだれでも立派な人間になれる。語る一方ではなく、門弟にも意見を言わせ、ときどき笑い声も混じるなどしてなごやかな雰囲気で教えるという万年先生が登場する。福岡の万年弁護士を連想した。
 18世紀の大阪。辰巳屋は総勢460人の手代(てだい)がいた。忠臣蔵の赤穂浅野藩の308人の家臣より、はるかに多い。資産総額も200万両。
 この辰巳屋の後継者をめぐる内紛が裁判にまで発展してしまった。この本を読むと、昔から日本人は裁判が好きだったことがよく分かる。いったん裁判に負けても、なんとか逆転勝訴へ持ち込もうとして、担当奉行などへ贈賄攻勢をかけていく。贈収賄が発覚しても、贈賄側は軽い処罰しか受けないが、収賄側の奉行などには打ち首その他の厳罰が科せられた。
 田舎出の純朴な少年が、あるじ(社長)の忠実な僕(しもべ)としてともに栄え、倒されていく。そこに視点をすえて物語が進行するから、一気に読ませる。

京・町家づくり千年の知恵

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著者:山本茂、出版社:祥伝社
 古都・京都は何回行ってもいいところです。でも、あのJR京都駅は心胆を寒からしめるものです。まるで東京・新宿駅に着いた気分になります。最近改装したJR小倉駅も同じ雰囲気ですよね。それでも京都駅を出て少し歩くと、いかにも古都の町並みになります。
 町家(まちや)を「ちょうか」と呼ぶ人もいるとのこと。「大工は急(せ)かすな、値切るな、時間をかけて丁寧に」という家訓があるそうです。私は以前、建物だけで1億円かけたという豪邸を見学させてもらったことがあります。もちろん立派な材料がつかわれていました。しかし、なにより感心したのは、時間をたっぷりかけたという点でした。ツーバイフォー工法の、ペタペタと貼りあわせてつくるなんてものではないのです。年季のはいったベテラン大工さんがコツコツとじっくりつくりあげていくのです。なるほど、と思いました。弁護士についても「急かすな、値切るな、時間をかけて丁寧に」という家訓が広く喧伝されたらいいと思うのですが・・・。
 京都の昔ながらの町家がどこも同じような間口とつくりをしているのは、近所やお上(かみ)から、とやかく言われないように外見上の個性を殺したからです。ところが、中に一歩入ると、個性を生かしたつくりになっているのです。
 著者は、京・町家風の純和風旅館「 枳穀荘(きこくそう)」を建築しました。その状況が写真つきで解説されています。ホテルにないサービスが売りものということです。一度は利用してみたい旅館です。

50歳からが面白い

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著者:佐江衆一、出版社:講談社文庫
 気がつけば私も50代半ばとなってしまった。本当に月日のたつのは早いもの。いつまでも若いつもりでいても、身体の方は確実に老化現象が進行している。頭髪に白いものが目立ちはじめたのは40代のころからだ。最近、年齢(とし)をとったと思うのは、食後、よく歯間によくものが詰まるようになったこと。昔は、それほど楊枝をつかっていなかったのに・・・。歯科医によると、年齢(とし)をとると、歯間のすきまがあくようになるからだという。うーん、そうだったのか・・・。
 著者は65歳にしてカナダに1ヶ月の海外留学とホームステイをした。私は40歳のとき、フランスに40日間の外国人向けの集中講座に参加し、学生寮に泊まった。配偶者(つれあい)からは白い目でみられたが、自分としては、それでも行ってよかったと今でも思っている。私のフランス語も、フランスで1人旅できるほどには通じる自信がついた。その後、罪ほろぼしに2度、フランスとスイスに1週間ずつの家族旅行を引率した。
 著者はカナダに行ったとき、一切電話で日本の家族と話をしなかった。すぐ耳もとで日本語をしゃべられては、はるかかなたに来ているという気分が台なしになる。こう書いている。私もまったく同感だ。フランスの40日間、一度も電話をしなかった。その代わり、毎日、絵ハガキを書いた。そして、これをもとに帰ってから旅行記を書きあげた。
 私の同世代、つまり団塊の世代はそろそろ定年退職が迫っている。そうなってから第二の人生を考えるのでは遅い。今のうちに何を楽しみにして生きるか考え、試行的にやってみる必要があると思う。私は、モノカキとして本格的に取りくむつもりだ・・・。

朝食抜き!ときどき断食!

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著者:渡辺正、出版社:講談社α新書
 今、私はダイエットに励んでいます。昨年の夏ころ、体重が70キロになりそうでした。ズボンがきつくなってしまいました。これは大変と思って始めたダイエット法は朝食をとらず、ニンジン・リンゴ・牛乳・ハチミツをミキサーにかけてつくったジュースを飲むというものです。えっ、朝食をとらないのは身体に良くないよ。こんな忠告をよく受けます。それは常識の間違いだ。この本は、そう断言します。相撲の力士は朝食前に激しい稽古をしているでしょ。農村だって、朝ご飯をとる前にひと働きしていますよ。
 朝食をとらないと、空腹時に腸を動かすモチリンというホルモンが分泌され、これによって腸は収縮し、便が出やすくなる。朝起きてすぐの身体は、前日までの余分な脂肪や体内に蓄えられた栄養素を消費する、いわば「排泄モード」になっている。朝食をとると自律神経が乱れるし、食べない方が疲れにくい。朝食抜きの生活で腸がきれいになる。
 著者は西医学健康法をすすめます。これは、午前中は生水以外は口にしないというものです。野菜も生野菜です。コーヒーもやめた方がいいが、せめて砂糖はやめる。できたら柿の葉茶がいい。
 ときどき断食(週末断食)もすすめています。宿便を出して体内を浄化しようということです。だけど、食べる楽しみが奪われてしまいそうで、断食まではしたくありません。

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