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監視カメラ社会

カテゴリー:未分類

著者:江下雅之、出版社:講談社α新書
 このところNシステムが本当に目立ちます。私の10分足らずの通勤途中に2ヶ所もあります。全国で24時間連続監視しているのですから、その容量は天文学的な大きさでしょうし、維持・運営のため莫大な費用(もちろん税金です)を投入していることと思います。Nシステムは年間の国家予算だけで28億円にのぼりますが、このほか県警も独自に運用しています。最近では「人間Nシステム」も完成して運用されているそうです。人間の顔の一部をマスクなどで隠していても、同一性を識別できるといいます。恐ろしい機械(システム)です。
 この本によると、アルカイダはテロの標的に関する写真・地図そして指令をポルノサイトの画像やスポーツ関係のチャットルームの発言に埋めこんでいたそうです。目立たないようにしてやりとりされていたわけです。
 駅もコンビニも道路も、あらゆるところに監視カメラが設置されています。「もうプライバシーは存在しない」というサブタイトルは決して大ゲサではありません。本当にこんなことで私たちの自由は守られるのでしょうか。

トンデモ科学の見破りかた

カテゴリー:未分類

著者:ロバート・アーリック、出版社:草思社
 真面目な本です。9つのトッピな説について、どれほど信用してよいものなのか、ひとつひとつを検討しています。
 肛門性交は、エイズをうつす可能性がもっとも高い性行為だ。なぜなら、しっかりコンドームを装着していないと、わずかでも組織に傷がつき、精液のなかのHIVが血液に入りこんでしまうから。アメリカでは、女性にもエイズ感染が広がりつつある。最近の新たな感染者の30%が女性。エイズとHIVは男女ほど同数で、大部分が異性愛者である。
 石炭・石油・天然ガスは生物を起源とするものではなく、地球に最初から存在する構成部分の一部である。『未知なる地底高熱生物圏──  命起源説をぬりかえる』(トーマス・ゴールド、大月書店)は読んだときに、ええっと驚きました。いま世界のエネルギーは大半を「化石燃料」に頼っています。その「化石燃料」が有限だとして奪いあいが戦争にもなっているわけですが、実は、それらは非生物起源のものであって、無尽蔵のものかもしれないというのです。石油会社(メジャー)は、その正しさを知って自己の利益を図るために口をつぐんでいると言います。
 世の中には、本当に知らないことだらけです。ときに、ぞっと身震いするほどです。

花の谷の人びと

カテゴリー:未分類

著者:土本亜理子、出版社:シービーアール
 房総半島の南東にある小さな海辺の町に実在するホスピスのある診療所のお話です。
 院長をふくめて医師は3人、看護師11人、介護スタッフ3人、事務3人、栄養士1人、調理スタッフ5人、それに庭師1人。診療所にはホスピスが10室、14ベッド。
 読んでいるだけで自然に心がなごんでくる、患者を人間として大切にする小さな診療所です。食事ひとつとっても、あたたかいご飯を食べられるように工夫されています。
 こんなんで経営が成りたつのだろうかと他人事(ひとごと)ながら心配させられます。 でも、こんな診療所がオープンできたのも地方の多くの人々の善意に支えられた、奇蹟みたいなものでした。人生の最期をゆったりと過ごせる環境をつくりあげるには、いま猛烈に生きている人々が、少し歩みを緩めるしかないように思います。どうでしょうか。お互いの足のひっぱりあいしかない社会では、心にゆとりが生まれるはずもありませんよね。

法律相談のための面接技法

カテゴリー:未分類

著者:菅原郁夫、出版社:商事法務
 私はときどき法律相談で大失敗をしてしまいます。相談者の期待に反した答えをしたから怒られたのではありません。私の言い方に腹を立てたのです。自分でも分かりました。いかにも相手を突き放した口調で、冷たく「そんなこと認められませんよ」みたいに言い放ったのです。一方の私は、こんなことを言ったら相手は怒るだろうなと思いつつ、もう一方の私が、ダメなものはダメなんだからキッパリ言ってやった方が相談相手のためにもなるんだと思ったのです。私は、くり返しダメな理由を説明したのだから、自分への慰謝料のようなつもりで、相談料5千円を当然のように請求しました。相談にきた女性(みな女性でした)は怒りました。あとで怒りと非難にみちた手紙を送ってきた女性がいます。私も、そのときには反省する心をとり戻していましたから、それなりに丁寧にお詫びの言葉を書き、相談料5千円を同封して返しました。
 この本は弁護士が相談者に対していかに接すべきか、基本を説いています。
 相手の心情に対して弁護士も共感を示す。質問は決して糾弾的になってはならない。できるだけゆっくりとした口調で、短く区切った質問をする方が効果的だ。法律相談でカウンセリング的対応をするためには、共感、受容、傾聴の3要素が重視される。相談者と弁護士という二人の人生が相談室で出会うと考えるべきだ。そこで弁護士は、相談者の人生の悩みや紛争を通して間接経験として学ばせていただいているという謙虚さが求められる。
 やはり、ときどき初心というか原点に帰ることが大切だと改めて思いました。

鳥の雑学事典

カテゴリー:未分類

著:山階鳥類研究所、出版社:日本実業出版社
 わが家の庭の常連は、キジバト、スズメそしてヒヨドリです。たまにカササギそれにジョウビタキがやってきて、メジロやツグミもときどき顔を見せます。春先にサクランボの実が赤く熟れていたときには、カワラヒワが30羽ほど群がってやってきました。スズメの大きさですが、背に黄色い帯があり、くちばしが肌色なので、スズメと間違えることはありません。下の田には白いチュウサギがじっと止まってカエルを狙っているのをよく見かけます。散歩の途中の小川にマガモが1羽ひそんでいたのには驚きました。下流の方で、橋の上からさかんにパンくずを投げている人々を見かけましたが、マガモにエサを与えていたのです。
 ツバメが4月に入ったとたんに路上を低く飛ぶのを見かけました。冬のあいだはどこにツバメはすんでいるのか不思議に思っていました。フィリピンやタイで冬を過ごしていることを、この本で知りました。2週間で2000キロも移動するというのですから、すごい速さです。
 鳥は小便をしません。そのかわり、ほとんど水を飲まず、食物中の水中だけで生きています。鳥の生態を知れば知るほど、良くできているものだと感心します。
 オシドリ夫婦は、実は浮気もの同士で、オスは、他のオスと浮気をしないようにメスに寄りそってガードしているだけ、というのです。オスは子育てにまったく関わりません。
 羽があって自由に空を飛べたら、どんなに気持ちがいいだろう。子どものころから私はずっと夢見てきました。

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