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新世紀の労働運動ーアメリカの実験

出版社:緑風出版
 アメリカの労働運動がどうなっているのか知りたくて読んでみました。
 アメリカでも労働組合の組織率は長期低落傾向にあります。1954年の35%が最高で、1980年に23%だったのが、今や11.2%にすぎません。ストライキも1977年の3111件が、1995年には385件となっています。その結果、実質賃金は1973年から1995年の間に15%低下し、若年層世帯の実収入は3分の1ほど減少しました。
 そのなかで、1995年10月の大会でAFL・CIOは改革派のジョン・スウィニーが勝利し、執行評議会には、女性が6人、アフリカ系9人、ラテン系1人、アジア系1人を含むことになりました。組織率を向上させるための方法として注目されるのが、学生を組合オルグに採用することです。1000人以上の大学生を全国に配置したのです。
 弁護士の関わりで言えば、使用者側は組合潰しの弁護士を雇っています。しかし、反対に労働者を組織する役目を果たしている弁護士もいます。
 AFL・CIOは伝統的に民主党の支持基盤でした。スウィニー執行部は、少しずつ主体性をもって政治に関わろうとしているようです。

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