著者:ジャック・トラウト、出版社:ダイヤモンド社
失敗した会社から学ぶべきものは大きいとアメリカのビジネス書。たしかに教訓にみちている。ストック・オプション制度が日本でも流行しようとしているが、これは当面の株価をあげることのみを考えるようになり、長い目で見たら会社にとってマイナスだという厳しい見方が紹介されている。なるほどと思った。
あらゆる人のための、あらゆるものになることを狙えば、何ものでもなくなる。
コンサルタントは責任を果たさない。それは金持ちから盗む現代のロビン・フットだ。仮にいい仕事をしたとしても、企業にはマイナスの効果しか及ぼさない。MBA資格をもった頭のいいコンサルタントも、カスタマーの心の問題については、ほとんど無知だし、訓練も受けていない。彼らが受けた訓練は、CEOと取締役会の懐に入る方法だ。これは、鉄砲の撃ち方を知らないで戦争に行こうとしているようなもの。
大失敗
