著者:ロバート・アーリック、出版社:草思社
真面目な本です。9つのトッピな説について、どれほど信用してよいものなのか、ひとつひとつを検討しています。
肛門性交は、エイズをうつす可能性がもっとも高い性行為だ。なぜなら、しっかりコンドームを装着していないと、わずかでも組織に傷がつき、精液のなかのHIVが血液に入りこんでしまうから。アメリカでは、女性にもエイズ感染が広がりつつある。最近の新たな感染者の30%が女性。エイズとHIVは男女ほど同数で、大部分が異性愛者である。
石炭・石油・天然ガスは生物を起源とするものではなく、地球に最初から存在する構成部分の一部である。『未知なる地底高熱生物圏── 命起源説をぬりかえる』(トーマス・ゴールド、大月書店)は読んだときに、ええっと驚きました。いま世界のエネルギーは大半を「化石燃料」に頼っています。その「化石燃料」が有限だとして奪いあいが戦争にもなっているわけですが、実は、それらは非生物起源のものであって、無尽蔵のものかもしれないというのです。石油会社(メジャー)は、その正しさを知って自己の利益を図るために口をつぐんでいると言います。
世の中には、本当に知らないことだらけです。ときに、ぞっと身震いするほどです。
トンデモ科学の見破りかた
