(霧山昴)
著者 ポンプラボ、 出版 カンゼン
身近なスズメたちが写真に生き生きとうつっています。
驚くのは、そのスズメを固体識別として、名前までつけて観察していることです。
よほどじっくり、そして長期間見ていないと、とても出来ませんよね。
毎日観察していると、スズメの個性も見えてくる。
オデキちゃんは、くちばしの上にオデキがある。性格は穏やかでなぜか高いところが好き。ケンカは苦手で、仲間たちの周りをいつも走り回っている。
ゲンちゃんは元気一杯に生きている。右足の先に障害があり、いつもべたんと座っている。
シロマユ君。左目の上に眉毛のように白い筋がある。いつも仲間を一緒で絶えず動き回っていて、カメラを向けていると、割り込んでまで写ろうとする。
ボサくん。ボサボサの毛をしていた。臆病で仲間に食べ物をとられることが多い。
スズメを写真にとるとき、人の気配があると近くに来てくれないので、窓ガラスにマジックミラーフィルムを貼って、ことらの気配をさとられないようにする。
スズメは聖書にも登場している。身近な鳥の代表選手だった。
大きな公園のスズメは人間が来てもあまり怖がらず、むしろ人間を見ると近寄ってくるのもいる。なので、スズメをよく観察したいのなら公園に行くのは一番の近道。
スズメのドアップで鮮明な写真がたっぷりみられる、楽しい写真集です。
(2017年7刊。1400円+税)
にっぽんスズメ散歩
