著者:小嶋菜温子、出版社:立教大学出版会
600頁近い、源氏物語を本格的に論じた本です。もちろん(残念ながら)私は源氏物語を古文のまま全部読んだことはありません。
思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを (古今集)
うたた寝に恋いしきひとを見てしより 夢てふものはたのみそめてき (古今集)
こんな歌を読むと、ああ、私にもそんなことがあったなあ・・・、と思いしのばれます。いつのまにか、平安時代に身をおくことができる心境です。
とても理解することはできませんでしたが、平安朝の誕生儀式の重要さをふくめ、しばし、源氏物語の世界に浸ってみたのです・・・。なんとなくいい気分でした。
源氏物語の性と生誕
