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身近な雑草のゆかいな生き方

著者:稲垣栄洋、出版社:草思社
 ガーデニングをこよなく愛する身としては、雑草の生き方をとても愉快に表現することはできません。むしろ、正直いって炎天下に雑草取りをさせられてクラクラしそうになる憎い敵でしかありません。でも、この本を読むと、そんな雑草ではありますが、必死に生きのびる工夫をしていることが分かり、敵ながらアッパレとほめてやりたくもなります。
 ひところセイタカアワダチソウが花粉症の主犯として騒がれていましたが、今では冤罪だったことが明らかにされています。しかも、セイタカアワダチソウは、自家中毒症のためひところの勢いを失ってしまいました。
 わが家の庭にも踊子草(オドリコソウ)が咲きます。植えた覚えはありませんから、これも雑草です。伊豆の踊子を連想させる可憐なピンクの小さな花を咲かせます。だから、雑草だからといって抜く気にはなれません。
 オオバコは踏まれ続けなければ生存できない宿命にあります。踏まれには強いけれど、ほかの植物との生存競争には弱いからです。わが庭の当面の強敵はハマスゲです。地下に塊茎をもっていますから、地表に出ているところを刈りとってもすぐに生えてきます。なべて生き物は、たくましいのです。

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