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内部告発の時代

出版社:花伝社
 内部告発をする人を「ホイッスルブロウワー」(笛を吹く人=警告する人)と呼ぶ。いまでは社会のために積極的に行動する人と受けとめられるようになった。やはり、雪印乳業事件の影響は絶大なものがある。
 この本によると、アメリカにはケイ・タム訴訟(不正請求禁止法)というのがある。企業が政府に意図的に虚偽の請求をしていたとき、政府が蒙った損失の3倍を懲罰賠償として企業に課すことができる。告発者は、政府が回収した金額の15〜30%の報奨金を受け取るというもの。
 また、1989年の連邦内部告発者保護法によって、告発者は51%の証明ができたらよい(緩やかな証明で足りる)ということになっている。これによって、内部告発が増えた。日本でも内部告発をすすめる立法化をめざして、本格的な議論がすすんでいる。

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