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七つの会議

カテゴリー:社会

著者  池井戸 潤 、 出版  日本経済新聞出版社
私も実は一度だけ会社の就職面接を受けに行ったことがあります。大手製造メーカーでした。司法試験を受けている最中でしたが、少しヒマのできたとき、同級生に員数あわせとして誘われて興味本位についていったのでした。司法界にすすむつもりでしたので、会社の雰囲気を味わいに行っただけですが、こんな大きな会社に入ったら息が詰まってしまうだろうなという思いで、圧倒されてしまいました。
この本を読むと、中小企業に入ったら勤め先がいつまであるか不安を味わうことになるし、大企業にはいると組織の倫理が優先して汚れ仕事も頼まれたら断れなくなるし、とかくサラリーマンは気楽な稼業どころではないと身につまされます。
同じような企業の欠陥製品を扱った著者の『空飛ぶタイヤ』を思い出しながら、身に迫ってくる緊張感を味わいつつ車中で一心に読みふけりました。往復2時間の車中で一気に読みあげたときには、緊張感がようやくほぐれていく思いでした。
 『鉄の骨』も『下町ロケット』もよく出来ていましたし、『ルーズヴェルト・ゲーム』も読ませましたが、この本も大企業の社内のさまざまな人間模様をいくらか図式的ではあると思いつつも、よく描きわけているものだと驚嘆しました。
推理小説ではありませんが、ネタバラシするのは私の趣味ではありませんので、ストーリーの紹介はしません。
 ともかくノルマに追われる営業部のなかで、ノルマを達成していた課長がある日突然、左遷され、万年係長で働かない男がのうのうとしていて、それを上司が許しているという不可思議な職場から話はスタートします。
 夢は捨てろ、会社のために魂を売れ。
 客を大事にせん商売は滅びる。顧客を大切にしない行為、顧客を裏切る行為は自らの首を絞めることになる。顧客に無理な販売をせず誠実に顧客のために思って働くこと。
会社であっても、企業の大小を問わず、我が身大切を優先させたら、我が身もいつかは滅びるのですよね。天知る、地知る、我知る、です。それを肝に銘じるべきだと思い至りました。
(2012年11月刊。1500円+税)

となりの闇社会

カテゴリー:警察

著者  一橋 文哉 、 出版  PHP新書
なげ福岡県だけ、こんなに暴力団による事件が頻発するのでしょうか?
本当に恥ずかしいことです。公共工事の談合・調整役を暴力団がつとめていて、それを主な資金源としています。つまるところ、大型公共工事も私たちの税金でまかなわれているわけですから、市民が間接的に暴力団を養っているようなものです。これでは、いくら暴力追放の市民集会をやっても暴力団は根絶できませんよね。
 公共構造をもっとガラス張りにして、暴力団が談合・調整役にならないようにしなくてはいけません。そのためには、旧来の自民党型政治家の口利きもふくめて、介入を許さないように必要があります。なにしろ、昔から公共工事の総工事費の3%が政治家と暴力団に流れていくというのですから・・・。
 暴力団はかつて自分たちに協力したり取引関係にあった企業や人物をターゲットにして襲っている。なるほど、そうなのでしょう。根は深いのです。
 大手証券会社と暴力団の癒着も昔からありました。総会屋も、その一つの手法です。第一勧銀は、暴力団(大物総会屋)に208億円もの融資をしています。86回にわたった合計額です。それで、結局、第一勧銀の元会長の方が自宅で首吊り自殺をしていました。
野村證券もまがまがしいダークサイドがあると指摘されています。金融庁は2012年8月、インサイダー取引について業務改善命令を出している。証券業界のガリバーと言われる野村證券の体質は20年前から変わっていない。
政治・土建・興行が「ヤクザの三大産業」と呼ばれてきた。
 これは昔も今も変わりませんね。政治と闇社会は文字どおり世の中の表と裏である。
 代議士秘書をパイプ役にして、公共事業の根回しや談合、選挙前の各業界への票のとりまとめ活動や対抗勢力への妨害、自らのスキャンダルつぶしなどを依頼している。
 大型公共事業の受注をめぐっては、いまだに暴力団や政治団体など、闇社会が仕切っているケースが多く見られる。ゆすり、たかり、そして株主総会ともめごと処理の用心棒だ。モンスタークレーマー、とくに闇社会と連携した知能犯罪者たちの大量攻撃は熾烈で、各企業は頭を悩ませている。
 「架空請求屋」は、「名簿屋」から出会い系サイトの利用者リストを1人20円程度で購入し、あとは電話をかけるだけ。とくに調査や戦略を練るわけでもなく、何一つ苦労も努力もせずに、きわめて低いリスクで多額の利益を得ることができる。
架空請求屋は、毎日午前8時すぎに出勤し、夜10時過ぎに退社するまで、「名簿屋」から購入した出会い系サイトの利用者リストをもとに電話をかけまくる。一日の架電ノルマは300~400件。一人につき月1000万円以下の利益目標が揚げられ、怠けたくても怠けるわけにはいかない。自分の上げた利益の1割が報酬としてもらえる。
あるグループは月の利益は平均5000万。メンバー一人あたりの平均月収は70万円。全体の80%ほどの4000万円前後を暴力団幹部に上納していた。ある振り込め詐欺グループのボスは37歳、地方の国立大学を卒業している。
 社長は、経営戦略と人材育成を担当している。メンバーは総勢50人、5人の営業部長がいる。部員は一日じゅうマンションの部屋にこもって電話をかける。食事も出前をとるか、コンビニ弁当やパン。他人の視線を避け、3ヵ月以内に転居する.
欠勤、遅刻、早退は、その日の取り分がゼロになる。報酬の分配率は、リーダーが20%、各営業部が45%。
人材育成のため、6人の「生徒」が3週間にわたって合宿生活を送る。ベテラン詐欺師やマルチ商法主帝者、犯罪心理学者、弁護士と言った各界の専門家を講師に迎え、詐欺の理論と実践、歴史、心理業などを学ぶ。続いて演技指導や模擬試験を受け、最後は実施訓練となる。この訓練を通じて、「電話一本でカネになる」魅力を知り、カモになるのは相手を見きわめたり、標的の心をコントロールできるテクニックを磨き、喜びを知る。
 契約締結のコツは値引きと緊迫感。
 これはリフォーム詐欺集団のベテラン営業マンの言葉です。これだけ欺す方が訓練を受けているのですから、被害回復も容易でないのも当然ですね。といっても、心寂しい人間の集団なんでしょうね、詐欺師って。無駄な人生を送っているのに気がつかないのが哀れです。
実務上も、とても参考になる本でした。
(2012年10月刊。760円+税)
 11月に受けたフランス語検定試験(準1級)の結果を知らせるハガキが届きました。恐る恐る開いてみると、まずは合格の文字が目に飛び込んできて、ほっとしました。得点は81点(合格基準は74点)ですから、まだ7割はとれていません。受験直後の自己採点も81点でした。ぴったりだったのに、我ながら驚きました。
 ところで、今の選挙制度はひどいですよね。4割の得票で8割の議席を占めるなんて、小選挙区制度は本当におかしいと思います。自民党は得票を大きく減らしているのに「大勝」だなんて、とんでもありません。国民の意思がきちんと反映されないシステムです。

ヒトラーに抗した女たち

カテゴリー:ヨーロッパ

著者  マルタ・シャート 、 出版  行路社
ヒトラーとナチス・ドイツに反抗した女性を紹介した本です。信念に生き、死をも恐れなかった女性の姿が光り輝いています。
 1934年から44年までの間、ナチス・ドイツで1万1900人が処刑されたが、そのうち女性が1100人いた。1933年にナチ党員の中の女性は6%。全女性の1%にも満たなかった。
 ヒトラーが政権をとると、女性国会議員は地位を失い、懲役刑や禁錮刑に処せられた。女性は、あらゆる公式の場から追放された。ヒトラーは、政治問題に首を突っ込むような女は、身の毛がよだつと公言した。女性には、選挙権も被選挙権も与えられなかった。そして、市民レベルの女性団体はすべて解散させられるか、ナチスに吸収された。
 アメリカ人の女性ジャーナリストはヒトラーに会ったときの様子を、次のようにレポートしました。
 彼は不恰好、ほとんどこれといった特徴がなく、顔立ちは戯画めいて、体は軟骨からできているような男だった。口から出まかせに矛盾したことをべらべらとしゃべり、気分にむらがあって落ち着きがなく、まさしく器量の小さい男の典型だった。
 顔には、内的葛藤や自己抑制を経験した痕跡が皆目みられない。
 眼だけは注目すべきものがあった。濃いグレーで、甲状腺痛みの典型的なもので、しばしば天才やアルコール中毒者やヒステリー患者の特徴である、特異な輝きを放っていた。答えるとき、質問者の顔を一度も見ず、部屋の奥に視線をすえて、うわの空ののような印象を与えた。
 彼は劣等感をかかえている男である。劣等感を持った庶民とはうまがあう。
 ヒトラーが政権の座につけば、政敵のうちでもっとも弱い者に襲いかかるだろう。
 ヒトラーは、仮面をはががされる瞬間に、不安なり、不機嫌になる。そして、権力のある背後に、身を隠す。
 1943年8月5日に処刑された女性、ヒルデ・コッピについて、教誨師が小さなカードに次のように書いていた。これを戦後、大きくなった息子が見つけた。
 ヒルデ・コッピは人の心をうつ人物で、やさしく、繊細で勇敢で、まったく無私である。彼女は、人間による「恩赦」をあてにしなかった。
 また、あるゲシュタポの警部は次のように語った。
 被告人は、ユダヤ人にしても、道徳あるいは職業の面からいっても、質の悪い人間とは言えなかった。エリートであることが問題であったと言える。国家に対して彼らが抱いていた敵意は、事実にもとづいた動機によってしか説明できないもので、この印象こそ、ドイツ国内外の人々にきわめて用心深く隠しておく必要があった。
 ヒルデ・コッピは保険会社に働く共産党員であり、妊娠中だった。刑務所で出産した8ヵ月後に処刑された。
 1943年3月、ベルリンで何百人もの女性が集まり、自分たちの夫や家族であるユダヤ人の強制移送された抗議の声をあげた。ナチス親衛隊は、ベルリンの通りに集まった女性たちに機関銃を向けたが、撃つことはなかった。女性たちは、既に数多くの辱めや心配事、困難を経験ずみなので、全体主義的な政権の命令にさえ反旗を翻す覚悟ができていた。
 ベルリンでは、結局、8000人ものユダヤ人が戦後まで生き延びた。
 1943年2月、有名な「白バラ」グループが逮捕され、処刑されています。大学生グループです。3人は毅然たる態度を貫き、看守たちに感銘を与え、看守は3人に対してタバコを1本回して吸うあいだの面会を許した。そして、ゾフィー(女性)から先に斬首された。続いて、兄と友人も斬首された。
 ゾフィー・ショルは、自分と兄が処刑されたあと、学生たちがこぞってヒトラーに対して起ちあがると固く信じていたが、彼女が期待した叛乱は起こらなかった。
 かえって、学生たちは、足を踏みならして告発をした大学の用務員に賛意を示した。
 そうなんですね、大衆はすぐには反乱に起ちあがらないものなんです。でも、やがて、自らの死でそれをあがなうことになります。その大半が戦場に行かされて・・・。
勇気ある女性の起ちあがりがあったからこそ、今ここに私たちが平和に生きているわけですよね。本当にありがたいことです。
(2012年3月刊。2800円+税)

低線量汚染地域からの報告

カテゴリー:ヨーロッパ

著者  馬場 朝子・山内 太郎 、 出版  NHK出版
チェルノブイリ、26年後の健康被害というサブタイトルがついています。福島第一原発から放散し、流れ出ていった莫大な放射性物質による健康被害がとても心配です。電力不足とか電気代を心配する前に、人間の生存それ自体が脅かされていること、そして、それが何万年も続いていくことの恐ろしさにもっと思いを致すべきではないでしょうか。
 1986年4月26日、チェルノブイリ原発4号炉が爆発したことによって、放射線を帯びた粒子90トンが外部に放出された。そして、事故から26年たった今でも1万平方キロメートルの立ち入り禁止区域が周辺に広がっている。それは、東京、神奈川、埼玉そして大阪をあわせたくらいの広さであり、その土地に暮らしていた40万人がふるさとを追われた。
 原発周辺の高汚染地域からの避難民のうち、慢性疾患をもつ人は1988年に31.5%だったのが、2008年には78.5%に増えた。
 がんの発症率は事故前に10万人あたり200人だったのが310人と、1.5倍に増えた。リンパ腫と白血病について、事故前に26症例だったのが255症例となった。
事故当時、青少年だった人たちが40歳までのグループに入り、2007年に9人、2008年は15人、2010年に17人、2011年には22人ががん疾病を有している。
 一番多く影響を受けているのが、1970年と1971年生まれの人々。つまり、事故当時、15歳、16歳だった人。活発な生殖成熟期に事故にあった人たちに、がん症例が多く認められる。甲状腺、白血病、乳腺などにがんを発症している。
 事故前には年に数例だった先天性障害のある子どもが、今では年に30人から40人も生まれている。
 甲状腺がんの罹患率が上がっている。チェルノブイリ事故前は、全世界において甲状腺がんは滅多にない疾病だった。今では、年間700症例が記録されている。事故当時、子どもや青少年であった人たちだ。26年たって、少し収まるどころか、増え続けているし、いつまで増え続けるのか、誰も予測できない。
 子どもたちの目から、1000人あたり234人の割合で水晶体に異常が見つかった。これは白内障の前段階だ。
 チェルノブイリ事故のあと、学校では、子どもたちが疲れやすいことから、45分の授業時間を低学年は10分、高学年は5分短縮している。そして、子どもの8割が何らかの病気をもっている。
 うひゃあ、そんな恐ろしいことが・・・。
 485人の生徒のうち48.2%に甲状腺などの内分泌疾患が見つかった。背骨が曲がっているとか、背中に異常がある肉体発育障害が22.1%、目の障害は19.2%、呼吸器官に障害のある子どもは6.7%、消化器疾患・神経疾患は5%・・・。
 この現実を前にしてでもなお、「原発推進」を叫ぶのでしょうか、信じられません。原子力発電所なるものは核兵器と同じで、つくってはいけないものだったのです。即時、脱原発です。
(2012年9月刊。1400円+税)

戦場へ征く、戦場から還る

カテゴリー:日本史

著者  神子島 健 、 出版  新曜社
日中戦争、15年戦争に駆り出された兵士たちを描いた火野葦平、石川達三などの小説を手がかりとして、兵隊になることの意味を考えた本です。500頁という若手学者の意欲あふれる大部な研究書です。
 多くの日本人にとっての戦争とは、あくまで故国から遠く離れた場所で起こる事件と認識されていた。これは、アメリカにとってのイラクやアフガニスタンでの戦争と同じですよね。
兵隊作家と呼ばれた火野葦平は軍部による言論統制の最前線にいた。自らの作品が直属の上官から検閲を受けたばかりか、報道班員として新聞記者たちの記事を検閲する側にも立った。軍の報道部の制限は、
① 日本軍が負けているところを書いてはならない。
② 戦争の暗黒面を書いてはならない。
③ 戦っている敵は憎々しく、いやらしく書かねばならない。敵国の民衆も同じ。
④ 作戦の全貌を書いてはならない。
⑤ 部隊の編成と部隊名を書いてはならない。
⑥ 軍人を人間として書いてはならない。小隊長以上の軍人は沈着冷静な人格として描かなければならない。
⑦ 女のことを書いてはならない。
というものであった。
ストレスによって兵の志気が下がったり訓練に支障があっては軍も困る。そのため、兵営でも戦地でも、兵士たちの士気を再生産する必要がある。日本軍においては、それは基本的に酒と「女」の二つだった。日本軍は、兵士たちへの慰安として政敵搾取の対象としての「女」しか与えなかった。だからこそ、「慰安所」という言葉が、一般的な娯楽ではなく、性奴隷のいる場所に対して使われた。命令に服従し続ける兵士にとって、女性を「抱く」という行為は、主体性を回復するという幻想を味わうことのできる行為であった。
虐殺体験のある日本兵は帰国してから、その体験を語ろうとしない。それは、語れば、必ず平和な日常から異常な過去の戦場に連れ戻されるから。
 家には、血の感覚からあまりに遠い家族がいる。その記憶によって、自分が支配されてしまう。そうした事態を避けるためには、事実をたんたんと語る方法をとらざるをえない。罪悪感を感じていないというより、罪悪感を必至に麻酔されていると考えた方がよい。
兵士の一挙手一投足まで厳しい軍紀で管理しようというのは、基本的に日本軍が外征軍であったことに起因する。
 あれだけの力を持った旧帝国陸海軍が敗戦によってごくあっさり解体されたのは、ほとんどの兵が主体的に武器をとっていたのではないことを意味する。なーるほど、そういうことでしょうね。
内部では降伏文書に軍が調印する前に、少なからぬ兵士たちが故郷へ帰り始めた。これは、本当は脱走罪に該る行為である。軍内部から崩壊が始まったのである。
 日本が降伏したとき、日本の総兵力は720万人。陸軍が550万人(内地に240万人、外地に310万人)、海軍170万人(内地に130万人、各地に40万人)。
 1945年9月末に内地部隊の8割以上の復員が終了し、10月末までに完了した。
 ちなみに終戦時に朝鮮出身の軍人・軍属は24万2千人,
台湾出身は20万7千人だった。敗戦時に海外にいた日本軍人は350万人(中国大陸に200万人)、彼らが日本に再統合されていったのが、戦後の日本社会である。
 火野葦平は若松の沖仲士(ごんぞう)の新分の息子である。早くから文学に興味をもち早稲田大学英文科に入学した。そして、徴兵されて福岡歩兵24連隊に入った。そこで、マルクス・エンゲルスなどの著者をこっそり読みはじめた。それが発覚したものの中隊長の好意で憲兵隊送りにはならなかった。兵隊に入っているうちに、父親が勝手に大学に退学届けを出していたため、早稲田大学は中退となった。
 1930年ころまでは、火野がその一人であったように、軍隊内でもマルクス主義が根強い支持を得ていた。
 戦前の日本では、戦争に批判的な人々のあいだでは、特定の人への信頼が崩れるだけでばく、他者への信頼そのものが危惧にさらされた。危ないと見なされるかつての友人とのつきあいを避けつつ、世間的には危険とは見られない人々と、内心はどうであれ、戦時社会のタテマエのなかで当たり障りのない会話をするようなつきあいばかりになっていった。それは常に自分自身の内面をさらけ出さないような意識を保つ必要があることを意味する。
 再び日本がこんな社会にならないように頑張らなくてはいけませんよね。大変な労作だと思いました。
(2012年8月刊。5200円+税)

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