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宇宙96%の謎

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著者:佐藤勝彦、出版社:実業之日本社
 最新宇宙学が平易な語り言葉でビジュアルに紹介されています。なんとなく分かった気分になりました。もちろん、本当のところが理解できたはずもありません。
 月が地球を回るのは、お互いの間に万有引力が働いて、「引き合う力」と月がぐるぐる回ることによって生じる遠心力がうまく釣りあっているから。だから、月は遠くに飛んでいかないし、地球に落ちてこない。これがニュートンの古典力学の説明。ところが、アインシュタインの相対論によると、大きな質量をもった地球があることによって、地球のまわりの空間がゆがめられ、その空間の曲がりに沿って月がすすむので、月は地球のまわりを回っていると説明する。うーん、どういうことなんだろう・・・。
 現代の宇宙には「真空のエネルギー」が満ちており、それに働く斥力によって、宇宙には、加速度的に膨張している。真空は、量子論的真空では、電子と電子の反物質である陽電子がペアでポッと生まれては、また消えてしまう、対生成と対消滅をくり返す、激しくゆらいでいる状態なのだ。真空とは何もないのではなく、物質がもっともない状態、エネルギーが最小の状態なのである。
 宇宙空間にある暗黒物質(ダークマター)の量は26%、普通の物質と量をつくっている物質は4%、残り70%はダークエネルギーとなっている。では、ダークマターとかダークエネルギーの正体は何か?
 このあたりになると、さっぱり理解不能となってしまいます。それでも、たまには、こんな気宇壮大なことも考えて、日頃の対依頼者との悩みが、いかにちっぽけなものかに思いを至し、ウサを晴らしてみたいものです。

日本の神々

カテゴリー:未分類

著者:上田正昭、出版社:大和書房
 『先代旧事本紀』(せんだいくじほんぎ)の復権というサブタイトルがついています。つまり、偽書とされていた『先代旧事本紀』の資料的価値は高いとして、その見直しを求めた本です。たしかに序文は史実にあわず、信用できないが、本文の方は物部氏の歴史などの史実を反映しているとしています。
 「古事記」と「日本書紀」のつくられたのはわずか8年の違いしかないが、両者はまったく目的を異にしている。「古事記」は太安万侶が1人で書いたけれど、「日本書紀」の方は、当時の王族や官僚が委員会のようなものをつくって大勢で書いたもので、中国・朝鮮からの渡来人の筆も加わっている。しかも、「日本書紀」については、輪読会が平安時代だけでも6回なされるほど、影響力は絶大だった。
 天皇の三種の神器といっても、剣とハンコは御神体扱いはされておらず、御鏡のみが祀りの対象とされている。物部神社は全国的にあるが、その場所を見ると、ヤマト朝廷が地方を平定しに行くとき、剣をもった物部氏が行って武の神さまを祀り始め
る。いわば、物部神社は前進基地のようになっていた。
 聖徳太子が随の煬帝に出した手紙について、日本を「日出ずる処」と称して、中国を「日没する処」としたから怒ったとされているが、実はそうではなく、煬帝は東夷の王が「天子」と称したことに怒ったのだ。「日没する」ことを中国がいやがったとは考えられない。
 古代史もまだまだ解明されていないことは多いようです。

大江戸復元図鑑(庶民編)

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著者:笹間良彦、出版社:遊子館
 江戸時代の見直しがブームとして長く続いています。私も江戸時代についての本は小説をふくめてかなり読みました。この本の良さは左側のページに絵があって、具体的イメージを描けることです。江戸時代の庶民の生活について、知識を広げることができます。たとえば、質屋は「ななつ屋」とも呼び、質物価格評価の3分の1が質屋の利益、3分の2が質置主の取り分。質置期間は、江戸で8ヶ月なのに、大阪はわずか3ヶ月が標準。利息は年5割ほど。
 藤沢周平とか、江戸ものの小説を読むうえで、江戸風景を知る絶好の手引き書です。

男性誌探訪

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著者:斎藤美奈子、出版社:朝日新聞社
 「アエラ」に連載したものを一冊の本にまとめたものです。私は「アエラ」をふくめて、週刊誌はほとんど読みません。理髪店か病院の待合室で読むことがある程度です。亡くなった渥美清もまったく読まなかったそうです。本当に知りたいことが書い
てあるのかい。渥美清はそう言っていたとのこと。でも、私は、週刊誌の広告のみは熱心に見ています。つまり、新聞にのっている見出しだけは見落とさないようにしています。本文を読まなくてもそれだけで十分です。そこに世の中の関心が今どこに集まっているか分かるからです。 実は高校生のときには、『丸』の愛読者でした。ご存知の人も多いと思いますが、戦記物と武器オタクに欠かせない雑誌です。おかげで、今も軍事問題(最新兵器の性能など)に関心があります。今はもっぱら「ニュー
トン」です。最先端の科学情報が絵と写真で図解されているのに見とれています。
 「失楽園」(読んではいませんが・・・)系不倫専門情報誌まであるというのを知って驚きました。ハウステンボスのホテル「ヨーロッパ」が東京からの不倫カップルで成り立っているという話を聞いたことがあります。本当でしょうか・・・。

四百年の長い道

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著者:尹達世、出版社:リーブル出版
  秀吉の朝鮮出兵(1594年)は今から400年以上も前のことですが、この本を読むと、当時、日本に連れてこられた朝鮮の人々の足跡が西日本各地に今もたくさんのこっていることがよく分かります。
 もっとも有名なのは沈寿官さんの薩摩焼です。また、大分県玖珠町はJR豊後森駅でおりるところですが、ここにあった森藩の家老にまでなった人もいるそうです。
 福岡県内でも、大牟田にあり閉山してしまった三池炭鉱の前身は柳川藩の家老・小野家が営んでいました。今も、「小野さん堤」が三池山の麓の方に残っています。そして、高田町には「人参山」という高麗人参を栽培する山もありました。
 赤穂浪士のひとりに武村唯七がいますが、彼の祖父は朝鮮から連れてこられた孟二寛という人物で、藩医として仕えていたというのです。
 日本と朝鮮の関係が古くからいかに密接であったか、改めて認識させられました。

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