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夏王朝

カテゴリー:未分類

著者:岡村秀典、出版社:講談社
 中国最古の王朝、夏王朝が実在していたことが紹介されています。
 殷に滅ぼされたという夏王朝は、果たして実在していたのか。永らく疑問視されていましたが、遺跡の発掘がすすみ、考古学によってその存在が裏づけられています。夏王朝のはじまりは前2070年、夏王朝から殷王朝への交代は前1600年という説が紹介されています。なんと、今から4000年も前のことになります。恐竜時代の1億年とかいうのと比べると、わずか4千年ですが、200年前の江戸時代を大昔と考える感覚からすると、チョー大昔すぎて言葉が見つからないことになります。
 発掘された遺跡によると、夏人は焼き肉を好んでいたが、次の殷人は煮た肉を好んでいたというのです。面白い違いだと思いました。

隠し剣、狐影抄

カテゴリー:未分類

著者:藤沢周平、出版社:文春文庫
 私の敬愛する山田洋次監督が『たそがれ清兵衛』に続く時代劇映画をつくった。その原作となった短編小説集。
 いずれも、藩内部の権力闘争を背景として、武士の日常生活が細やかに描かれるなかで剣士の秘術を尽くして闘う状況が描かれている。さすが藤沢周平だと感心しながら、上京する車中と機中で読み耽った。

誰でもない男の裁判

カテゴリー:未分類

著者:A・H・Z・カー、出版社:昌文社
 1950年代のアメリカ政治経済学者によるミステリー短編集です。
 「もし神がいるのなら、おれを殺してみろ」と作家が叫んだとき、銃声が鳴りひびいて、その作家は殺されてしまう。捕まった犯人は「声」に命じられただけとくり返すうちに、全国から助命、嘆願の声が殺到する。果たして犯人に責任はあるのか・・・。
 読ませるミステリーが、最後にきちんと謎ときされて載っています。なるほど、こんなトリックだったのかと感心して読んでしまいました。

就職がこわい

カテゴリー:未分類

著者:香山リカ、出版社:講談社
 わが家にも就職を先送りしている人間が若干いるので、他人事(ひとごと)ではありません。私自身は、会社に就職したら思想の変質を迫られそうで恐怖心を感じ、そのため資格試験としての司法試験へ逃げこみました。
 現在は、新卒の就職者の3割が3年以内に自己都合で早期離職する時代だ。職業決定を先延ばしにして当面のところは考えたくないという「猶予」と、努力をしない安易な決定である「安直」にあたるものはアメリカではみられず、これらは日本に特有の職業決定態度である。
 現実の私のまわりには、就職したくても不況のために仕事がないという若者がゴロゴロしています。そんななかの1人は、パチプロみたいに、朝から夕方まで毎日パチンコ店でスロットマシーンにうちこんでいます。これで月に10万円から20万円稼ぐのですから、これも立派な「職業」かもしれないとつい思ってしまいます。いけない、いけない・・・。

ドンと鳴った花火だ

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著者:國房魁、出版社:新日本出版社
 登場してくる子どもたちの笑顔が実に素晴らしい。見ているこちらの頬まで、ついゆるんできます。ほれぼれするほど生き生きした表情です。
 70歳の「おじいちゃん」がとった写真とはとても思えません。あれっ、野原の一本道を自転車をこいでいく少女の麦わら帽子が風で吹き飛ばされました。その瞬間の写真があります。なんと麦わら帽子にも女の子にもピントがあっています。やらせに
しても難しい写真です。
 4歳くらいの女の子がしなをつくっています。おヘソを写真にとって、とポーズをつくっているのです。色気を感じてしまいます。
 魚つりに出かけた兄妹が突然の大雨にハスの葉を傘がわりにした写真があります。私も、夏休みに、ひとりでザリガニつりに行ったとき、雨が降ってきたことを思い出しました。
 春の小川で、お兄ちゃんが妹の手をとって渡らせようとしているシーンがあります。春の陽差しがうららかに眩しく、子どもたちのホッペが赤く輝いています。
 文部省唱歌や童謡など、ついつい歌いだしたくなる写真集です。最近、少しくたびれたな。そう感じているあなたに、絶対おすすめの写真集です。

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